みなさんは普段、どのような姿勢で寝ていますか?
うつぶせ寝の姿勢をとると、楽だと感じる方もいますが、実はカラダにさまざまな負担がかかるのです。
本記事では、メリットもある一方で、デメリットが多いうつぶせ寝の危険性について解説します。
睡眠不足を補うのに効果的な昼寝の方法もお伝えしますので、快眠生活の必須知識として参考にしてください。
うつぶせ寝のメリットはたった2つだけ
仰向けや横向きの姿勢で寝る方から見れば、寝苦しそうに見えることもあるうつぶせ寝。
子供の頃によくとる寝姿勢ですが、大人になっても同じようにうつぶせで寝る方もいますね。
うつぶせ寝をするとマットレスなどの敷布団がお腹の下に触れることで安心して眠れる、と感じる大人の方も多いようです。
この点が、1つ目のうつぶせ寝のメリットです。
もう1つのメリットは、いびきを防止できること。
大人になってからのど付近に脂肪が多くついてしまったり、生まれつき顎の骨が小さかったりする人が仰向けで寝ると、気道がふさがれて呼吸時に器官が震えて、あの騒音が発生するんですね。
これがうつぶせ寝になると、気道が狭まりにくくなるため、呼吸が楽になっていびきも防げるというワケです。
いびきが防げれば眠りが深くなるのでこのポイントもメリットと考えられますが、うつぶせ寝は体の構造に反しているため良くない寝姿勢と言えます。
体のカーブをサポートする寝姿勢が快眠につながる
わたしたちの体を支える首や背中の骨は、まっすぐの状態ではなく弓のような緩やかなS字カーブを描いています。
寝る時はこのカーブが崩れないように仰向けや横向けになって、マットレスや枕でサポートする必要があるんです。
しかし、うつぶせ寝になると首も背中も圧迫された状態になり、S字カーブが崩れて神経もダメージを受けます。
さらに骨周辺の筋肉が継続的に緊張した状態になるため、起床時にコリや痛みを感じることも。
いびきは防げるものの、睡眠中に寝苦しいと感じやすいうつぶせ寝は、睡眠の質を低下させるというデメリットがあります。
このような体への負担や睡眠の妨げがあるため、うつぶせ寝は昔から良くないと言われているんです。
ただしいびきを毎日かく方が仰向けで寝るのも良くないので、抱き枕などを使って横向きで寝るようにしてください。
机でうつぶせ寝の状態になって昼寝するメリット
昼寝で時間をとられるデメリットよりも、その後の仕事がはかどるというメリットが認められているんですね。
昼寝は午後3時ぐらいまでに15分というのが基本で、机やテーブルなどにうつぶせ寝の状態になって睡眠をとります。
布団やベッドで寝ると良くないのは、睡眠が深くなって目覚めの気分が悪くなり、頭の回転も遅くなるからです。
したがって在宅時に昼寝をする時も必ず机などを利用し、首への負担を避けるためにクッションを抱えて、顔は机の表面に向けるようにしてください。
子供と違って仕事や家事に追われている大人の方は睡眠時間を削って時間をつくる傾向にありますが、睡眠不足を補うためにも昼寝習慣を取り入れてみましょう。
うつぶせ寝のメリットとデメリット、そして昼寝のススメについて解説してきました。
今までうつぶせで寝ていた方が、急に寝姿勢を変えると違和感を覚えるかもしれませんが、そんな時は理想的な寝姿勢をサポートしてくれる枕やマットレス購入してみましょう。
人間工学に基づいて設計された寝具を使えば、睡眠中に発生する体の負担が減少して、質の高い睡眠がとれますよ。