GOKUMINコラム
プロダクト情報局

【開発者インタビュー】お客様レビューが設計を変えた。軋み・ズレ・割れを"構造から潰した"GOKUMINパレットベッド開発秘話

「組み合わせを変えられるパレットベッドって自由でいいけれど、長く使えるか少し不安」「軋まずに安心して使えるものに出会いたい」

パレットベッドというカテゴリには、自由なレイアウトを楽しめる魅力と同時に、長期使用への期待という声が多く寄せられてきました。お客様から届く一つひとつのご感想を起点に、品質・素材・構造のすべてをゼロから見直して生まれたのが、GOKUMINの上位ライン「Takumi」から誕生した『プレミアムパレットベッド』です。

今回は、プロダクト開発課のKさんに、開発の舞台裏とこだわりを伺いました。

GOKUMIN『プレミアム パレットベッド』とは

竹素材の特性として、汗や湿気がこもりやすい環境での雑菌・ニオイの抑制が期待されています

『プレミアム パレットベッド』は、GOKUMINの上位ライン「Takumi(匠)」から生まれた日本国内で製造する組立式のパレットベッドです。主素材には、一般的な木材よりも密度が高く丈夫な「竹」を採用。さらに、独自の脚部シールの採用により、金属の連結金具に頼ることなくパレット同士のズレを抑制することに成功し、“連結金具レス”を実現しました。

引越し時にはコンパクトに分解・再組立てが可能で、ライフステージの変化に合わせて自由に拡張することが可能なため、長く寄り添える一台に仕上げています。

▶ 商品ページはこちら : https://gokumin.co.jp/products/t-pb-na-01?ranking=3

 

Q1. 『プレミアム パレットベッド』の開発に至ったきっかけを教えてください。

Kさん:「私自身、これまで何度か引越しを経験してきたのですが、そのたびにベッドのサイズが新居に合わなかったり、分解・再組み立てができずに買い替えるしかなく、愛着のある家具を手放す寂しさを何度か味わってきました。

だからこそ、パレットベッドというカテゴリにはずっと注目していました。家族構成の変化に合わせて買い足しができたり、1枚が小さいため引越しの搬入・搬出がしやすかったり、本来はライフスタイルの変化にいちばん寄り添えるベッドだと思っているんです。

ただ、お客様からのご感想やレビューを集めていくと、『割れやカビに強い、丈夫で長く使えるものが欲しい』『軋み音が気になる』というご要望が一定数寄せられていました。だからこそ、パレットベッドの自由さはそのままに、長期使用に耐えうる品質をきちんと持たせたい。その想いが開発の出発点になり、まずは『どう組み立てるか』というベッドの根幹から見直すことにしたんです

 

Q2. 「組立式」にこだわった理由を教えてください。

Kさん:「パレットベッドというカテゴリでは、完成品で届くタイプが主流です。お客様に組み立ての手間をおかけしてしまう『組立式』を採用することは、正直なところ非常に悩みました。しかし、あえて『組立式』にしたのは、お客様の暮らしに長く寄り添うために必要な要素だったからです。

理由は大きく3つあります。

一つ目は、接着剤を使わずに組み上げられること。接着剤を使用すると、上に乗った際に板同士の接着が剥がれ「パキパキ」といった音鳴りの原因になったり、経年での強度低下などといったデメリットが生まれます。接着剤を使わずに組立式にすることで、構造の段階からその要因を取り除けるんです。

二つ目は、輸送時の負荷を最小化できること。パーツに分けて梱包することで、大型家具にありがちな輸送中の衝撃リスクを抑えられます。

そして三つ目が、引越しや模様替えのときにコンパクトに分解できること。ライフスタイルが変わってもベッドを手放さずに連れていける、そんなお客様の人生の変化にベッドそのものが寄り添える設計を目指しました。そして、この『組立式パレットベッド』を長く使い続けていただくために、土台となる素材選びにもとことんこだわりました

接着剤を使わずに組み上げる構造。経年での音鳴りを構造の段階から取り除く設計。
接着剤を使わずに組み上げる構造、経年での音鳴りを構造の段階から取り除く。

 

組立式という設計を選んだことで、従来の常識に捉われない自由なデザインが可能になりました。 そうして生まれたのが『天面がフラットな構造』です。 竹の1枚板を使用しており、通気性を確保する「すのこ形状」でありながら、天面の段差や凹凸をなくしたことで、ホコリが溜まりにくくお手入れが格段にラクになりました。凹凸がないため、マットレスが傷みにくいのもポイントです。シンプルな佇まいと使い心地、その両方を大切にしたデザインです。」 

通気性を確保し掃除しやすい一枚板の天面。凹凸がなく寝具にもやさしいすのこ構造。
通気性を確保し、掃除のしやすさを両立させた一枚板の天面は、凹凸がないため、寝具にもやさしい。

 

Q3. 主素材に「竹」を選ばれた理由は?

Kさん:「『プレミアム パレットベッド』の主素材として竹を選んだ理由は、長期使用に耐える強度・耐久性・抗菌性を兼ね備えているためです。

竹は、同じ厚みの木材と比べても繊維が緻密で、強度・耐久性に優れている素材です。さらに、竹素材の特性として、汗や湿気がこもりやすい環境での雑菌・ニオイの抑制が期待されています。すのこ構造と組み合わせることで通気性も確保できるので、夏場や梅雨時期にもサラッと快適にお使いいただけます。

また、竹は成長スピードが早く環境にもやさしい素材なので、サステナビリティの観点でも選んでよかったと思っています。日本製の加工技術と組み合わせ、長期使用に応えられる素材として最終的に竹に行き着きました。こうして素材・構造・製造の一つひとつに妥協なく向き合えたのは、この商品が上位ラインの『Takumi』から生まれた一台だったからなんです」

同じ厚みの木材より繊維が緻密で強度・耐久性に優れる竹素材。天然の抗菌・防臭作用に期待できる。
同じ厚みの木材より繊維が緻密で、強度・耐久性に優れる竹素材、天然の抗菌・防臭作用も特徴。

 

Q4. GOKUMINの上位ライン「Takumi」の一商品として、どのような意識で開発されましたか?

Kさん:「『Takumi(匠)』は、GOKUMINの中でも”ワンランク上の素材・品質・こだわり”をお届けするための上位ラインです。職人の技術や素材へのこだわりを惜しみなく注ぎ込んで、細部まで丁寧に作り込むことをコンセプトにしています。アルティメイトマットレスや高密度スプリングマットレスといった、GOKUMINでも特に上位の商品群がこの『Takumi』ラインに位置付けられています。

今回のパレットベッドも、その思想を受け継いでいます。日本国内での製造、密度の高い竹素材、金属金具に頼らない独自の脚部設計、接着剤を使わない組立構造、ひとつのジャンルで妥協のないつくり込みを続けることで、見えない部分まで手を抜かず、長く使ううちに違いを感じていただける一台に仕上げる、そこが開発チームの共通認識でした。そしてその"見えない部分"を見つけるために何より大切にしたのが、お客様の声に耳を傾けることでした。

 

Q5. お客様の声をどう設計に落とし込んだのでしょうか?

Kさん:「非常に多かったのが、パレットの連結部分の音や安定感に関する不満の多さでした。一般的なパレットベッドでは、複数枚のパレットを金属製の金具で連結するのが主流ですが、どうしても連結金具が「カチャカチャ」といった音鳴りの原因になったり、連結部分のクリアランスが安定感を下げてしまっていました。

そこで私たちは、金属の連結金具に頼らずパレット同士の安定を保つという方向に挑戦しました。脚の裏に、特殊なすべり止めシールを貼ることで、フローリング・カーペット問わず、パレット同士がズレない状態をつくれるように仕上げています。

発売後、お客様から『金具がないのにズレない』『安心して使える』というレビューをいただいていて、しっかり形になった手応えを感じています。ただ、この"金具レス"を実現するまでには試行錯誤がありました

金属の連結金具に頼らず独自の脚部シールでパレット同士を固定。フローリング・カーペット問わず安定する設計。
金属の連結金具に頼らず、独自の脚部シールでパレット同士を固定、フローリング・カーペット問わず安定する設計。

 

Q6. 開発で最も苦労された点は?

Kさん:「竹という素材の特性上、繊維方向に対する割れには本当に気を遣いました。竹は繊維方向の強度が高い一方で、繊維の向きを誤ると一気に割れてしまう複数回の試作を経て加工方法や部品同士の接合方法を最適化し、最終的に耐荷重100kg(パレット1枚当たり)の仕様にたどり着きました。

それと、先ほどの脚部シールも、素材選定だけで10種類のサンプルを取り寄せて検証しました。 ”どんな床で使用してもズレにくい”という点はもちろん、 ”お客様が貼る際に、剥離紙を剥がしやすいか” ”床に色移りしてしまわないか”という条件を同時に満たす必要があったので、最終仕様に行き着くまでに時間がかかりましたね。

こうした細部の検証を一つひとつ積み重ねられたのは、お客様からいただいた声をチームで共有して、『ここまでやろう』と方向を揃えられたからだと思っています。だからこそ、どんな暮らしのシーンでも安心して使っていただける一台に仕上がったと感じています」

10種類のサンプルから選び抜いた金具レスを実現する独自の脚部シール。耐荷重100kgを実現した竹素材パレットの構造。
10種類のサンプルから選び抜いた、金具レスを実現する独自の脚部シール。

 

Q7. このベッドは、どんな暮らしのシーンに合いますか?

Kさん:「ワンルームや1Kなどコンパクトなお部屋から、ご家族でゆったり休まれる広い寝室まで、幅広いシーンにフィットしますロースタイルなので天井の低い和室や賃貸物件でも圧迫感がなく、お部屋を広く見せたい方には特におすすめです。

北欧テイスト、和モダン、ナチュラル、ミニマル、カフェ風、インテリアの方向性を問わずなじむデザインなので、初めての一人暮らしから、ご結婚・出産・引越しといったライフイベントを通じてサイズを変えていきたいご家庭まで、長く寄り添えますお子様の成長に合わせて拡張したり、来客時にゲスト用として一部を切り離して使ったり、暮らしの変化に合わせて自由に形を変えられる、まさに寄り添えるベッドです」

 

Q8. 最後に、お客様へのメッセージをお願いします。

Kさん:ベッドは、毎日必ず使う、人生で最も長い時間を共にする家具のひとつです。だからこそ、『ずっと寄り添ってくれる一台』を選んでいただきたい、その想いで、私たちは竹素材と国産品質を掛け合わせ、このパレットベッドをつくり上げました。

引越しても、家族が増えても、ライフスタイルが変わっても、買い替えることなく形を変えながら使い続けられる。そんな『一生モノのパレットベッド』を、ぜひ暮らしに迎えていただけたら嬉しいです。

そして、いただいたお客様の声は、これからも一つひとつ大切に受け止めて、商品の改良と新しい開発に活かしていきます。選ばれ続ける商品を、これからもつくっていきたい、それが開発者としての私の願いです」


編集後記

初めて手にしたパレットベッドを、一人暮らしから結婚、出産、引越しと、人生の節目ごとに少しずつ形を変えながら使い続ける、そんな暮らしの相棒のような存在になれたら、というKさんの想いが、この一台にぎゅっと込められていました。

お客様から寄せられた声を起点に、品質・素材・構造のすべてを見直して生まれた『プレミアム パレットベッド』。お客様の声が確かに開発者に届き、形になっている、そんな手触りを感じる一台でした。ライフステージの変化に寄り添い、長く使える「一生モノのパレットベッド」をお探しの方は、ぜひ一度商品ページをのぞいてみてください。

▶ GOKUMINのベッド一覧はこちら : https://gokumin.co.jp/collections/bedframe

 


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