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おやすみコラム

寝相が悪いのは眠りが浅いから?原因と対策をまとめて解説

子供が寝相が悪いのはよくあることですが、大人になってからも寝相が悪い人は眠りの浅さに原因があるかもしれません。
睡眠中に眠りが浅い状態が続くと、無意識のうちに普段とは異なる行動をとるようになります。
寝相が悪くなるといった行動は、その最たるものです。
一時的な変化であれば問題ありませんが、毎日のように寝相が悪い状態が続くと睡眠の質が悪化。
免疫が低下するとか、健康リスクが高まるといったトラブルが発生します。
快眠生活を続けて心身の健康を維持するためにも、寝相が悪い原因を突き止めて早急に改善しましょう。

 

寝相の悪さの元凶!眠りを浅くする原因をまとめてみた

 ここでは眠りを浅くする5つの原因と改善策をまとめてみました。

寝相の悪さに自覚のある人はぜひ読んでみてください。

 

1. 寝室の環境が深い眠りを妨げている

寝室の温度が高すぎるor低すぎる状態、また湿気が多かったりすると、寝苦しさを感じて寝返りの回数が多くなって眠りが浅くなります。
ほかにも照明に使われている豆電球の明かりや、外から聞こえてくる音も深い眠りを妨げる理由になることがあります。
自分は寝相が悪いと分かったら、まずはこうした睡眠に不適切な環境を改善してみましょう。
温度や室温はエアコンで調整し、アイマスクと耳栓を使って外部からの刺激を遮断してください。

 

2. 寝床内気候が悪化している

寝室の環境は快適でも、布団の中の温度や湿度(寝床内気候)が上昇していたら、寝苦しさを感じて夜中に何度も目が覚めてしまいますね。
冬場でも睡眠中は体温の影響で寝具内の気温は上がりますし、マットレスなどに湿気がこもっていたら湿度が高くなって蒸れた状態になります。
寝床内気候は1年を通して温度は33度前後、湿度は50%程度に保つのが基本です。

快適に寝ている女性

この数値より高い場合はパジャマの素材を見直す、掛け布団の枚数を変えるといった方法で改善を試みてください。
マットレスにこもった湿気も寝床内気候を悪化させる原因になりますので、こまめに陰干しして汗の水分をしっかり放湿させることもお忘れなく。

3. 自律神経が乱れている

私たちの生命活動をコントロールしている自律神経は、日中は活動力を上げる交感神経が優位に働き、夜になると休息のために副交感神経優位の状態になります。
しかしストレス過多の状態が続いていると夜も交感神経が優位に働き、脳が休息に入らず眠りが浅くなるんですね。
このような自律神経の不調は、睡眠不足や不規則な食事といった生活習慣の乱れによっても発生しますので、規則正しい生活に戻していきましょう。

ちなみに、ストレス発散には快眠にもつながる運動習慣が最適です。
体を動かせば適度に疲労がたまり、体の睡眠欲が高まって眠りが深くなります。
これによってストレス解消がどんどん進むと同時に、新たなストレスへの対応力が高まるという好循環が生まれます。

4. 枕やマットレスが体に合っていない

枕やマットレスは使っているうちに機能が低下し、最適なバランスで体を支えられなくなります。
すると体圧が体の一部に集中するため睡眠中に違和感を覚え、寝相が悪い状態を招くのです。
天日干しや陰干しなどのケアをこまめに行ってもへたりが改善しないとか、湿気が放湿されないといった状態になったら、迷わず新しい寝具に買い替えましょう。

また、寝相が悪い人は、反発力が自分に合っていない枕やマットレスを使っていることが多いです。
頭が沈み込みすぎる枕や寝返りが打ちにくいマットレスで寝ると、起床時に首や肩、腰などに痛みを感じやすくなります。
このようなお悩みを抱えている方は、反発力を調整できる寝具を使ってみましょう。
睡眠の質が上がって、寝相が悪い状態の改善が期待できますよ。

5.睡眠時無呼吸症候群などの病気を発症している

睡眠中にいびきをかき、その最中に呼吸が止まってしまう病気を「睡眠時無呼吸症候群」といいます。
この病気を発症すると脳が酸素不足に陥り、交感神経のスイッチがONになって眠りが浅くなるんです。

いびきをかいている男性

また大人になっても寝具の上を回転するほど寝相が悪く、起き上がって歩く、寝言を繰り返すなどの行動をとるケースもあります。
このような症状の原因は単に眠りが浅いことだけではなく「レム睡眠行動障害」という病気によるものとも考えられます。
とくに今までは睡眠に問題がなかったのに最近になって寝相が著しく悪くなった方は、医療機関を受診し検査を受けて適切な治療で改善しましょう。
睡眠時無呼吸症候群は呼吸器科で、レム睡眠行動障害は心療内科で治療が受けられますよ。

以上、寝相が悪い人が確認すべき眠りが浅くなる5つの原因をお伝えしました。
寝相が悪いと自分の睡眠の質が低下するだけでなく、一緒に寝ているパートナーの眠りにも悪影響が及びますので、今日から原因の追求と改善に努めてください。

最後に、繰り返しになりますが、本記事を読んで病気の可能性を少しでも感じた人は、早めに医療機関を受診しましょう。
寝相が悪い原因を改善すれば、睡眠時に疲労回復が進み、日々の行動力が上がって生活の充実度がアップしますよ。

著者・執筆者

松本 小春

訪問看護事務員で勤務し、介護に従事。併せてフリーのライターとして睡眠・健康・栄養コラムを執筆している。

監修者

美容皮膚科医

山下 真理子 先生

美しい肌を保つためには、質の高い睡眠が不可欠です。
良質な眠りは成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバー(肌代謝)を活発化してくれます。また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンがきちんと分泌されることで、
肌の老化を遅らせる抗酸化作用も期待できます。健やかで若々しい肌の輝きを保つためにも、適切な寝具を選び、睡眠環境の向上を心がけましょう。

京都府立医科大学卒業後、医師に。現在は関西にて美容医療に携わりながら美容や予防医学の講演活動などを行っている。医療教育にも従事し、総合的な美容医療の啓もう活動に努める。自身の不妊治療経験から、生理改善アドバイザーとして食育などのアドバイスも行う。

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