「私は夜になると仕事の効率が上がるから、夜型人間」
「朝から目覚めがよくて活動的な私は朝型人間」
わたしたちは自分の行動パターンなどから朝型か夜型かに分類する傾向にありますが、実はタイプを決めるのは体内時計なんです。
自分の体内時計の特徴を知れば、生活習慣の改善や日々の活動の効率アップにつながりますので、生活の質を上げるための知識として身につけておきましょう。
体内時計のパターンは5つある
わたしたちの体に備わっている体内時計は、1日周期でリズムを刻みながら生命活動をサポートしています。
朝になると目が覚める、寝る時間が近づくと休息のために眠くなるというのも、遺伝子レベルで調整されている体内時計の働きによるもので、その周期は25時間になっているんです。
この体内時計には個人差(クロノタイプ)があって、厳密には朝型と夜型の2つではなく、5つのパターンに分類されます。
(クロノタイプの5パターン)
1. 超朝型
2. 朝型
3. 中間型
4. 超夜型
5. 夜型
クロノタイプは遺伝子の影響を受けていて、中間型に分類される人は朝型にもなり得ますし、夜型になるケースもあるのです。
またクロノタイプは年齢を重ねるにつれて変化するのも特徴で、青年期は超夜型で成人すると朝型にかわる傾向にあります。
若いころは夜遅くまで遊べたのに年を取ってからは眠くなるのが早くなって夜の行動力が落ちたと感じるのは、このような体の変化が影響しているんですね。
夜型が朝型になるにはどうすればよいのか?
夜型の方は午前中の活動力が低下する一方で夜になると頭がさえて仕事などの効率が上がるため、休息に入るべき時間になっても行動的になるという傾向にあります。
また眠気が訪れる時間も遅くなりますので、夜も脳をフル回転させていることとあいまって、寝つきが悪いとか夜中に何度も目が覚めるといった睡眠障害を起こしやすくなるのです。
さらに夜型の人は朝型の人より心疾患や脳疾患などを引き起こしやすく、死亡率が高いこともわかっています。
自分のクロノタイプに合わせて規則正しい生活を送っていれば問題ないのですが、夜型の方は上記の生活パターンに加えて、生活が不規則になりやすいケースが多いので、朝型の生活に切り替えることも検討すべきでしょう。
では、夜型が朝型になるにはどうすればよいのでしょうか?
先ほどもお話ししたとおり、朝型か夜型かは遺伝子レベルで決まりますので、クロノタイプを変えることはできません。
しかし生活パターンを朝型に変えることで健康リスクは下がり、夜も快眠が得られて朝から活動的に生活できるようになります。
具体的な行動を下記に挙げてみます。
・就寝時間と起床時間を毎日同じにし、休日は寝だめをしない
・朝起きたら日光浴をして、体内時計をリセットする
・朝食は必ず摂って、朝から体温をしっかり上げる
・日中に運動をして適度な疲労を蓄積し、夜の寝つきの良さにつなげる
・夜は照明を暗くして、眠気を発生させるホルモンの分泌を促す
・寝酒は絶対に避けて、禁煙をする
心身が休息モードに入る夜の活動は抑え、脳に刺激を与えないようにすることで、次第に朝型の生活にシフトできることでしょう。
夜型の人は朝型の生活に慣れるまで時間がかかりますが、生活パターンを変えれば人生の質も向上します。ぜひ実践してみてください。
朝型に変えようとしても睡眠のパターンが夜型から変わらない場合は、快眠をサポートするマットレスや枕を利用するのもおすすめです。
自分の頭に合った枕や体型に合わせた耐圧分散を実現するマットレスを使えば睡眠の深度が高くなり、疲労回復やストレス解消が進んで目覚めの気分が格段に向上します。
朝から気分がよいと食欲もわきますし、行動力もアップして好循環が生まれますよ。