GOKUMINコラム
おやすみコラム

運転中に眠くなるのはなぜ?事故防止のために知るべきこと5選

車を運転すると眠くなるという経験は、多くのドライバーにありますよね。
人によっては急に意識を失うように眠ってしまい、危うく事故を起こしそうになったというケースも・・・。
そこで今回は車の運転と眠気の関係について詳しく解説していきます。

 

車を運転中に眠くなる原因とは?

ここでは運転中に眠くなる原因を5つご紹介いたします。
すぐに実践できる対策もお伝えしますので、命に関わる事故を防ぐためにしっかり覚えておきましょう。

1. 睡眠不足に陥っている

疲れをとるための睡眠に問題があると日中に強い眠気が発生しやすくなりますので、車に乗ると眠くなるのも当然です。
仕事や家事に追われていて寝る時間を削らなくてはならない方は、昼間に15分ほど昼寝をしてください。
3時までに15分ほど、机やテーブルに突っ伏して眠れば、スッキリした状態で目覚めて脳の動きもスムーズになります。
車を運転する前に眠気を感じるときも、事故防止のために短時間の仮眠をとるべきです。

また睡眠時間は足りていても眠りの深度が低ければ、運転中に眠くなることで事故のリスクが高まります。
日中の強い眠気が毎日続くようでしたら、寝る前の食事や飲酒、入浴といった眠りを浅くする習慣は改めて、布団に入ったら腹式呼吸を行なって自律神経を整えてください。
寝る前の水分補給を兼ねて白湯を飲むのも、自律神経ケアに有効です。
こうした行動によって、心身の休息を促す副交感神経が優位になりますので、深い眠りを得やすくなります。
さらに、寝具の反発力や通気性も眠りの質に影響することもお忘れなく!
起床時に肩こりや頭痛に悩まされていたり、睡眠中に暑苦しくなって目が覚めたりする方は、機能性が高い枕やマットレスに買い替えることも検討しましょう。

2. 睡眠時無呼吸症候群を発症している

睡眠中にいびきをかくうえに、呼吸が一時的に止まるといった症状が出ている方は、睡眠時無呼吸症候群を発症している可能性があります。
呼吸停止中は脳が酸欠状態になり、眠りが浅くなるんですね。
症状が続くと脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わる病気の原因になりますし、運転中に異常な眠気に襲われるばかりか、突然意識を失って事故を起こす確率が高まります。

いびきをかいている男性


睡眠時無呼吸症候群を発症しているかどうかは自宅でできる簡単な検査で判定できます。
命に関わる病気を予防するためにも、積極的に耳鼻科や呼吸器科を受診してください。
睡眠中にいびきをかいているか否かは、スマートフォンのいびきアプリを利用するとわかりますよ。

3. 食事をした後で血糖値が上がっている

食事を摂った後は血糖値が急上昇しますので、糖を代謝するためにインスリンが分泌されます。
すると体は一転、低血糖の状態に陥り、これが原因で眠くなるのです。
このような体の働きを考慮して、食後に運転する場合は、血糖値の急上昇を抑えて眠くならない方法をとってください。

(血糖値の上昇を抑える方法)
・朝ごはんを抜かず、1日3食きちんと食べる
・血糖値が上がりにくい食物繊維を多く摂る
・よく噛んで食べる(食べ過ぎを防止する)
・食後に5分程度の運動をする

このような行動を守ったうえで、車に乗る前にコーヒーや緑茶などのカフェイン飲料を飲めば、運転中に眠くなることを防止できます。
ただし夕方のカフェイン摂取は睡眠に悪影響を及ぼしますので、夜に運転する場合は運動する時間を長めにとって眠気を抑えてください。

4. 眠気を催す成分が入った薬を飲んでいる

風邪薬や鼻炎薬などを飲んだ後に車に乗ると、運転中に眠くなることがありますよね?
実はこの行為、道路交通法違反なんです。

薬を飲んでいる女性


一部の薬には眠気を発生させる成分が含まれているため、たとえ眠いと感じていなくても、薬を服用したら車の運転をしてはいけないと法律で定められています。
ちなみに鎮痛剤や下痢止めの薬なども運転禁止の対象となる薬です。
体調が悪いのに車を運転しなくてはならない場合は、別の移動手段を考えましょう。

5. 車の振動で眠気が発生している

睡眠の乱れはなく、食後でもないのに運転中に眠くなることもあります。
その原因として考えられるのは、車が発生源となっている低周波振動です。
オーストラリアのロイヤルメルボルン大学が行なった研究によると、人間は15分間ほど車の低周波振動を感じると眠くなることがわかっています。
運転をすると毎回眠くなるという方は、ガムを噛む、車を止めてストレッチをする、助手席の人に話しかけてもらうといった“眠くならない方法”を試してみましょう。
それでも眠くなる場合は、仮眠をとって脳がスッキリした状態で運転を再開しましょう。

言うまでもないことですが、居眠り運転をすれば交通事故を起こす可能性が高まり、自分がケガをするだけでなく被害者まで発生させることがあります。
眠気が原因となって大事故を招いてからでは遅いです。
ぜひ本記事を参考にして睡眠や生活習慣をしっかり見直してくださいね。

「疲れている、眠くなるのは当たり前」
「車を使わなくてはならないのだから、眠いのは我慢するしかない」
といった考えは、今すぐ捨てましょう!

著者・執筆者

松本 小春

訪問看護事務員で勤務し、介護に従事。併せてフリーのライターとして睡眠・健康・栄養コラムを執筆している。

監修者

美容皮膚科医

山下 真理子 先生

美しい肌を保つためには、質の高い睡眠が不可欠です。
良質な眠りは成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバー(肌代謝)を活発化してくれます。また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンがきちんと分泌されることで、
肌の老化を遅らせる抗酸化作用も期待できます。健やかで若々しい肌の輝きを保つためにも、適切な寝具を選び、睡眠環境の向上を心がけましょう。

京都府立医科大学卒業後、医師に。現在は関西にて美容医療に携わりながら美容や予防医学の講演活動などを行っている。医療教育にも従事し、総合的な美容医療の啓もう活動に努める。自身の不妊治療経験から、生理改善アドバイザーとして食育などのアドバイスも行う。

注目の商品 Pickup Item