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おやすみコラム

新生児との添い寝で注意すべき点は?メリットとデメリットも解説

添い寝とは、相手に寄り添って眠ること。愛くるしい赤ちゃんの顔を見ていると、新生児でもすぐに添い寝したくなるものです。
しかし添い寝によって赤ちゃんには、窒息や転落といった危険が付きまとうことを忘れてはいけません。
本記事では添い寝前に確認すべきポイントやメリット・デメリットなどについて解説していきます。
正しい知識を身につけて安全に添い寝ができるようにしてくださいね。

 

まずは知っておきたい新生児との添い寝のリスク

新生児と添い寝するとき、真っ先に注意しなくてはならないのは、大人が寝返りを打ったときに赤ちゃんに及ぶ危険です。

寝返り時に新生児の体を圧迫してしまう可能性がありますし、布団が乱れて赤ちゃんにかぶさってしまい、窒息してしまうなんてことも。
実際にこのような事故は多く、消費者庁の調査では2010年~2015年の間に160件もの死亡事故が発生していることが報告されています。

また大人用のベッドで新生児と添い寝すると、赤ちゃんが床に転落するといったリスクも高まるんです。
転落事故に関してもその件数は増加傾向にあり、同じく消費者庁の調査では2010年~2017年の間に721件発生したことがわかっています。

このような事実を踏まえて、新生児と添い寝する時はベッドガード(ベッドの内側に取り付けるクッション)を使用することと、高さのあるベッドではなく布団で寝ることを徹底してください。
さらに新生児が窒息する原因にもなりますから、ぬいぐるみやタオルを寝るスペースに置かないことも重要です。
新生児の添い寝は赤ちゃんの体調変化に気づきやすく、授乳も楽になるといったメリットもある一方で、デメリットも多い行為だと認識してくださいね。

眠っている赤ちゃん

安全に添い寝できるのはいつから?

先述した注意点を守れば新生児でも添い寝は可能ですが、より安全な環境で赤ちゃんを寝かせるのでしたら、添い寝は首がすわってからにするのがベストです。
なぜかというと、首がすわれば布団に体が埋もれにくくなりますし、振動の伝わる度合いも低くなることで転落のリスクが減るからです。
それでもベッドガードの使用は必須ですし、布団で添い寝したほうがよいのは言うまでもありません。

どうしても赤ちゃんと添い寝がしたいという方は、大人用ベッドで寝かしつけた後はベビーベッドに移すとよいでしょう。
この方法だと赤ちゃんもスキンシップが取れることでよく寝る傾向にありますし、ママとパパの安心感も増しますよ。
添い寝か1人寝のどちらにするか、もしくはいつから添い寝するか迷ったら、本記事を参考に安全な環境をつくって、みんなが安心して眠れるように努めてくださいね。

著者・執筆者

松本 小春

訪問看護事務員で勤務し、介護に従事。併せてフリーのライターとして睡眠・健康・栄養コラムを執筆している。

監修者

美容皮膚科医

山下 真理子 先生

美しい肌を保つためには、質の高い睡眠が不可欠です。
良質な眠りは成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバー(肌代謝)を活発化してくれます。また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンがきちんと分泌されることで、
肌の老化を遅らせる抗酸化作用も期待できます。健やかで若々しい肌の輝きを保つためにも、適切な寝具を選び、睡眠環境の向上を心がけましょう。

京都府立医科大学卒業後、医師に。現在は関西にて美容医療に携わりながら美容や予防医学の講演活動などを行っている。医療教育にも従事し、総合的な美容医療の啓もう活動に努める。自身の不妊治療経験から、生理改善アドバイザーとして食育などのアドバイスも行う。

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