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おやすみコラム

こたつで寝るのは実は危険!覚えておきたいデメリット3選


寒い時期にこたつに入ってポカポカになり、そのまま寝落ちするのはとっても気持ちがいいですよね。
しかし、誰もが当たり前のように行なっているこたつで寝るという行動には、たくさんの危険が潜んでいるんです。
重篤な症状を発症することもありますので、本記事を読んでこたつで寝ることのデメリットを確認しておきましょう。

 

こたつで寝るデメリットとは?

今回はこたつで寝るデメリットを4つほど挙げていきます。
寒い時期、ついついこたつで居眠りしてしまう人はぜひ読んでおいてください。

1. 発汗量が多くなって脱水症状になる

こたつの中は温度が高くなるため、冬でも発汗量が増えて体内の水分が不足し、脱水症状になるリスクが高まります。
また、体の水分が減ることで血液がどろどろの状態になり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすことも。
寝ている間は無意識になりますから、体の異変にも気づきにくいです。
こたつで寝ることは、「命に関わる重篤な症状を招く危険な行動」と認識してくださいね。

 

2. 睡眠の質が著しく低下する

わたしたちは眠りにつくとき、深部体温(内臓付近の温度)は低下して深い睡眠に入っていきます。
しかし、こたつで寝ると深部体温が下がりにくくなり、眠りが浅くなりがちに。
また、寝ている間に汗をかいて寝苦しくなり、何度も目が覚めてしまうことも、睡眠の質低下に拍車をかけるんです。
さらに、こたつで寝ると寝返りが打てないというデメリットもありますので、体の一部に体圧が集中して目覚めが悪くなりますし、腰痛などを発症する危険も潜んでいます。
このような体の仕組みや反応を考えれば、こたつで寝るのはデメリットだということが分かりますね。

 

3. 自律神経が乱れて冷えを発症しやすくなる

こたつで寝るときは、肩までこたつ布団をかけないことが多いですよね?
この状態で寝ていると上半身が冷えるうえに、下半身との温度差が大きくなって、体温をコントロールする自律神経に負荷がかかります。
自律神経が乱れると冷えがさらに進みますし、寝る前に心身を休める副交感神経が優位にならないなど、さまざまな体調不良を招くんです。
症状が悪化すると、自律神経失調症を引き起こして、うつ病などの病気になる危険も。

気分が落ち込んでいる女性


睡眠中は生命活動を維持する自律神経もしっかり休めて、病気リスクを低下させたり翌日の行動力アップにつなげたりする必要があります。

 

4. 腰痛の原因になることも

これは完全に筆者の経験則にはなってしまうのですが、こたつだといつもより硬い床の上で寝ることになり、首や腰に大きなダメージを与えます。
それによって腰痛や首こりが悪化し、数日経っても痛みが取れず、病院へかかることに…。
日中のうたた寝(数分間)であれば問題ありませんが、体の危険が高まる夜はこたつで寝るのは絶対に避けるのが得策です。


昔から、こたつで寝ると風邪をひくと言われてきましたが、これは根拠がない都市伝説です。
しかし、本記事でお話ししたように、体にダメージが加わる行動であることには変わりありません。
こたつは起きている時にぬくぬく温まるための暖房器具として使い、こたつで寝る習慣は改善しましょう。

今使っている寝具の寝心地が悪いと感じている方は、反発力を調整できるマットレスを使ってみることをおすすめします。
自分の体にぴったりフィットする寝具を使えば、こたつで寝るときのような心地よいまどろみを感じられますよ。

著者・執筆者

松本 小春

訪問看護事務員で勤務し、介護に従事。併せてフリーのライターとして睡眠・健康・栄養コラムを執筆している。

 

監修者

美容皮膚科医

山下 真理子 先生

美しい肌を保つためには、質の高い睡眠が不可欠です。
良質な眠りは成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバー(肌代謝)を活発化してくれます。また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンがきちんと分泌されることで、
肌の老化を遅らせる抗酸化作用も期待できます。健やかで若々しい肌の輝きを保つためにも、適切な寝具を選び、睡眠環境の向上を心がけましょう。

京都府立医科大学卒業後、医師に。現在は関西にて美容医療に携わりながら美容や予防医学の講演活動などを行っている。医療教育にも従事し、総合的な美容医療の啓もう活動に努める。自身の不妊治療経験から、生理改善アドバイザーとして食育などのアドバイスも行う。

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