GOKUMINコラム
おやすみコラム

栄養ドリンクを飲みすぎるとどうなる?正しく徹夜を乗り切る方法を伝授

どうしても徹夜で仕事をしなくてはならないことってありますよね?
会社員、自営業…どんな働き方をしている人でも一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。

こんな時に頼ってしまうのが、エナジードリンクとも呼ばれる栄養ドリンクです。
コーヒーより強力なパワーで頭をシャキッとさせ、眠気覚ましになるとされていますが、常用すると思いがけない健康トラブルが発生することはご存知ですか?

 

エナジードリンクって飲みすぎるとどうなる?

 若い人から大人まで、愛飲者が多いエナジードリンク。

脳を覚醒させるカフェインが大量に含まれるため、頭をスッキリさせたい時のみならず、疲労回復や気分を高揚させるために常飲している方もいます。
しかし、カフェインを継続摂取すると、依存症を引き起こすリスクが高まり、不眠や嘔吐が続くこともあるんです。
それでも飲み続けていると、今度は心臓へのダメージも加わり、不整脈を引き起こすこともわかっています。
実際に海外では、エナジードリンクの過剰摂取でカフェイン中毒となり、死亡に至った例が何件も報告されているんです。

コーヒー1杯(100ml)のカフェイン量は60mg程度ですが、この倍以上もカフェインが入っている栄養ドリンクもあります。
たまに飲む分にはいいですが、徹夜前や睡眠不足の時などに常用するのは避けるべきと言えますね。

 

徹夜で仕事を乗り切るための正しい方法とは?

栄養ドリンクを飲みすぎるのはよくないことはご把握いただけたと思います。
それでもオールで仕事をしないといけないのは変わらない……。
どうすれば徹夜を乗り切ることができるのかをここでお教えしましょう!


1.短時間の仮眠をとる!

デスクで転寝をする男性

人間は起きてから17時間を過ぎると、作業効率がほろ酔い状態(血中アルコール濃度0.05%)で仕事をするのと同じくらいになってしまうと言われています。
ずっと寝ないで仕事を続けていたら、当たり前ですがパフォーマンスは低下し、昼間の時と同じような働き方はできないでしょう。
なんとかオールできて朝を迎えたとしても、翌日に残る疲れが増大。
日中の眠気がひどくなって中途半端に眠ってしまったら、夜の睡眠にも悪影響が及ぶことも考えられます。

このような生活リズムの乱れを避けるためにも、眠くなった時点で1時間半くらいの睡眠をとりましょう。
そんなに寝ていられないという方でも、最低でも20分程度の仮眠をとることをおすすめします。
短時間でも脳を休ませるだけで、栄養ドリンクを飲んだ時よりも、仕事の効率がアップします。

ただし、ベッドなどに入って寝てしまうと起きることができなくなる可能性大。
床の上やソファーなどに横たわるか、椅子に座ったまま仮眠をとるようしましょう。
照明は消さずに点けたままで、まぶしいと感じたらアイマスクやタオルなどを目の上にかぶせて、光を遮断してください。

 

2.ほかの行動で眠気覚ましをする

仮眠をしても眠気が取れない。
そんな時は洗顔をしたりシャワーを浴びたりして頭をシャキっとしてさせてから作業を再開しましょう。
しっかり眠ったことで大脳が休まり、パフォーマンスがアップしているのが実感できますよ。

ほかにも窓を開けて夜風にあたったり、ストレッチをしたり、散歩に行ったり。
頭を切り替えられる行動はいくつかあるので、色々と試してみるのが良いでしょう。

シャワーで頭を洗う女性


3. 日光浴をする

無事に栄養ドリンクに頼ることなく徹夜明けを迎えたあなた。
本当は家に帰って爆睡したいところだけど、いつも通り朝から仕事をしないといけない…。
オールしていた時も大変ですが、実は徹夜明けの次の日を乗り越えられるかが一番の山場かもしれません。

過ごし方としては、いつもの起床時間を迎えたらまず日光浴!
太陽の光を身体中に浴びて、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを活性化させ、脳を覚醒状態にしてください。
仕事中に眠気が襲ってきて辛い場合は15分ぐらいの昼寝をして、頭をシャキッとさせましょう。

徹夜明けをこのように乗り切り、夜もなるべくいつもの時間に寝れば、翌朝から体内時計も正常に戻ります。
栄養ドリンクで無理に眠気を覚まして一睡もせず頑張るよりも、仮眠をうまくとることが成果を上げるキーとなることを覚えておきましょう。

著者・執筆者

松本 小春

訪問看護事務員で勤務し、介護に従事。併せてフリーのライターとして睡眠・健康・栄養コラムを執筆している。

 

監修者

美容皮膚科医

山下 真理子 先生

美しい肌を保つためには、質の高い睡眠が不可欠です。
良質な眠りは成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバー(肌代謝)を活発化してくれます。また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンがきちんと分泌されることで、
肌の老化を遅らせる抗酸化作用も期待できます。健やかで若々しい肌の輝きを保つためにも、適切な寝具を選び、睡眠環境の向上を心がけましょう。

京都府立医科大学卒業後、医師に。現在は関西にて美容医療に携わりながら美容や予防医学の講演活動などを行っている。医療教育にも従事し、総合的な美容医療の啓もう活動に努める。自身の不妊治療経験から、生理改善アドバイザーとして食育などのアドバイスも行う。

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