寝ているときに突然足がつってしまい、目が覚めたことは誰にでもあることでしょう。
足がつる(こむら返り)という症状が発生すると、痛みでストレスが増加するだけでなく、睡眠の質も低下して日中の活動力がダウンしてしまいますね。
このようなトラブルを改善するとともに、免疫力の低下や病気を防ぐためにも、本記事を読んで足がつる原因と対策を覚えておきましょう。
まずは知っておきたい足がつる原因
手や足の筋肉は伸縮することで自由に動きますが、筋肉のバランスを調整するミネラルが乱れると電解質異常が発生し、それが原因で足をつるといった痛みと不快感を伴う症状が出るのです。
「つる」というのは、筋肉が正常とは異なる収縮を起こし、元の状態に戻らないことを意味します。
また足がつることは「こむら返り」とも言われていますが、これは症状が発生しやすいふくらはぎを”こむら”と呼んでいたことに起因します。
足がつる症状は睡眠中に多く発生しますが、この状態を放置すると体内の電解質異常が続くだけでなく、眠りが浅くなって睡眠障害を引き起こすリスクが高まります。
まずは原因を知って適切な対策を講じることが重要です。
ではここで、睡眠中に足がつる主な原因をチェックしていきましょう。
1. ミネラル不足に陥っている
先述のとおり、睡眠中に足がつる一番の原因は電解質異常なので、ミネラルの補給が症状改善につながるケースが多いです。
食生活においては、カリウムやマグネシウムを多く含む食品(海藻や豆類、魚や野菜)を過不足なく摂りつつ、栄養バランスに配慮した食事を1日3回きちんと食べましょう。
また水不足も睡眠中に足がつる原因になりますから、1日1.5リットルを目安に水分補給をしてください。
ただし睡眠中に何度も足がつるからといって、ミネラルや水分を過剰摂取することは避けてくださいね。
2. 体が冷えて血のめぐりが悪くなっている
さらに睡眠中にかく汗にはミネラルも含まれていますから、水分やミネラル補給ができない状態が続くことで電解質異常が起こり、足がつる頻度が高くなるのです。
こうした状況下で寝返りを打つと、動かす筋肉が異常収縮を起こしてこむら返りが発生します。
したがって普段から体が冷えないように体温を衣服で調整するとか、冷たい食べ物や飲み物を摂りすぎないといった”冷え対策”が重要になるんです。
布団から足を出して寝ることも冷えを招いて足がつる原因となりますので、寝具やパジャマの素材を見直して体を冷やさないようにしてください。
3. 筋肉量が減っている
健康維持のためにも毎日適度な筋トレを行なったり、寝る前にストレッチをしたりして筋肉を増やす、柔軟性を取り戻すといった習慣を身につけましょう。
4. 足がつる症状を引き起こす薬を飲んでいる
トイレに行く回数が多ければ多いほど睡眠中に足がつるリスクは高まりますので、このような症状に悩まされている方は主治医に相談することをお勧めします。
ただし足をつるからといって、自己判断で薬の服用量を減らすのは厳禁ですよ!
本記事で紹介したこむら返りの改善策を講じても症状が変わらない場合は、病気が起因している可能性もあります。
早めに治療して症状をなくし快適な睡眠をえるためにも、内科や血管外科などを受診してみてください。