GOKUMINコラム
おやすみコラム

眠りが浅いと色んな夢を見るのはなぜ?睡眠の質をUPするためにできること


わたしたちの脳は睡眠中に記憶の整理を行なっていますが、その過程で色んな夢を見ると考えられています。
しかし、毎日のように色んな夢を見る人もいれば、朝までグッスリ寝て夢は見ないという方もいますね。
本記事では2種類ある睡眠の特徴と、眠りが浅いとお悩みの方向けに改善策を解説していきます。
睡眠の質を上げて活動的な日々を送るために、みなさんの眠りを見直してみましょう。

 

眠りが浅い時に色んな夢を見る理由は?

わたしたちは寝ている間に、レム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返しています。
レム睡眠は、脳は活動しつつ体は休息している“眠りが浅い”状態で、色んな夢を見る頻度が高くなるのです。
一方、ノンレム睡眠に切り替わると、大脳も活動を停止して脳の休息スイッチがONになり、夢を見る時間はレム睡眠時より短くなります。
ノンレム睡眠時は脳が休んでいますから、レム睡眠の時のように色んな夢を見ることはなく、単純な夢が多いんですね。

また夢を見ないという方もいますが、夢を見る人との違いは眠りが浅いか否かではなく、「起きたときに夢を覚えているかどうか」という点です。
ただし毎日のように夢を見るうえに、日中に強い眠気が発生する日が続くという人は、レム睡眠の割合が多くなっている可能性があります。
睡眠の質が低下すると免疫が落ちて健康リスクが高まりますから、眠りが浅い自覚のある方は下記に挙げる4つのポイントを今日から実践しましょう。

 

1. 睡眠の質を下げる生活習慣を改める

毎日当たり前のように行なっている習慣のなかには、知らず知らずのうちに睡眠の質を下げている行動もあります。
寝る前の激しい運動や喫煙、スマートフォンの操作はその最たるもので、脳の動きが活発になるため寝つきを悪くし、眠りが浅い状態を招くのです。
ほかにも、飲酒や遅い時間の食事といった行動も、ノンレム睡眠の減少につながります。
悪しき習慣はすぐに改めて、睡眠の質を上げるように努めましょう。

寝る前に飲酒している女性

2. 寝る前に自律神経を整える

生命活動をコントロールしている自律神経は、寝る時間が近づくにつれて副交感神経が優位になり、心身が休息モードに入ります。

ところが、夜になっても明るい部屋で過ごしていると、活動力をアップさせる交感神経が活性化し、寝つきが悪くなるとか、眠りが浅いといった睡眠障害が発生するんです。
このような体の仕組みを考慮して、夜はなるべく天井からの照明を暗くして、間接照明の光を利用してみてください。

また、布団に入ったら腹式呼吸をしたり、ストレッチをしたりするのも自律神経を整えるのに有効です。
さらに、ストレスがたまりすぎていると感じている方は、鏡に向かって笑ってみましょう。
笑う表情を作るだけでも副交感神経が活性化しますので、睡眠の質が上がることが期待できますよ。

3. 外部からの刺激を遮断する

生活習慣を改善して寝つきがよくなっても、外部から刺激を受ける環境で寝ていたら、眠りが浅い状態が続き、夜中に何度も目が覚めてしまいます。
外部から聞こえてくる生活音や騒音、一緒に寝ているパートナーのいびきなどで目が覚める方は、睡眠用の耳栓を使ってみてください。

パートナーのイビキに悩む女性

また、パートナーが寝返りをうつたびに、その動きで目が覚めてしまう方は、ポケットコイルマットレスの使用をおススメします。
振動が伝わりにくい仕様になっていますから、朝までグッスリ眠れますよ。

4. 寝具の買い替えを検討する

みなさんは、今使っている敷寝具や枕に満足していますか?
もし、睡眠中に寝苦しさを感じて何度も目が覚めるとか、起床時に肩や腰に痛みを感じるといったお悩みを抱えていたら、寝具が体に合っていない可能性があります。
反発力が自分に合っていない枕やマットレスを使っていると、眠りが浅い状態になりますし、ノンレム睡眠の時間が減ることで疲労やストレスの解消も進みません。
ちなみに、通気性が悪くてへたりが激しいなど、機能が低下した寝具にも同じことが当てはまりますので、睡眠の質を改善するために、新しい枕やマットレスに買い替えてみてはいかがでしょうか?

生活習慣や睡眠環境の見直しは、健康リスクの低下にもつながって生活の質が向上します。
まずは、できることから改善を試みて、活動的な日々を送ってくださいね。

著者・執筆者

松本 小春

訪問看護事務員で勤務し、介護に従事。併せてフリーのライターとして睡眠・健康・栄養コラムを執筆している。

監修者

美容皮膚科医

山下 真理子 先生

美しい肌を保つためには、質の高い睡眠が不可欠です。
良質な眠りは成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバー(肌代謝)を活発化してくれます。また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンがきちんと分泌されることで、
肌の老化を遅らせる抗酸化作用も期待できます。健やかで若々しい肌の輝きを保つためにも、適切な寝具を選び、睡眠環境の向上を心がけましょう。

京都府立医科大学卒業後、医師に。現在は関西にて美容医療に携わりながら美容や予防医学の講演活動などを行っている。医療教育にも従事し、総合的な美容医療の啓もう活動に努める。自身の不妊治療経験から、生理改善アドバイザーとして食育などのアドバイスも行う。

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