人間と比べると睡眠時間が長い猫や犬は、1日にどれぐらい寝ているかご存じですか?
1日の大半を眠って過ごしている動物もいますが、その理由には興味深い事実が隠されているんです。
本記事では、睡眠雑学として動物の睡眠時間について解説していきます。
猫や犬を飼っている方は、大切なペットの快眠にも役立ちますよ。
人間と動物は睡眠のとり方が違う?
猫や犬などの動物も人間と同じように毎日睡眠をとりますが、根本的な違いがあることに気付いていますか?
人間の場合は夜に7時間ぐらい眠りますが、動物は1日に何度も睡眠をとっています。
ペットを飼っている方でしたら、猫や犬が頻繁に昼寝している姿を目にしていますよね。
また、動物の種類によっても睡眠時間が異なる点にも注目です。
猫や犬といった肉食動物は外敵が少なく、高カロリーな食べ物を主食にしているため、食事にも時間がかかりません。
食べている時以外は、次の狩りに備える必要があるため、眠って体力を温存しているんですね。
ちなみに、猫や犬の平均睡眠時間は12時間です。
これに対して草食動物は常に肉食動物から狙われているうえに、カロリーの少ない食事を何度も食べる必要があるため、睡眠時間が少ない傾向にあります。
もっとも睡眠時間が短い動物はキリンで、1日にたった20分しか寝ません。
キリンは体が大きいので食事量が多く、他の草食動物より食事にかける時間が多くなるため、睡眠時間が極端に短くなっているというワケです。
ただし、草食動物の中にも例外はあります。
たとえば、木の上で生活するコアラの睡眠時間は20~22時間。
コアラの主食はユーカリですが、この植物には毒素が含まれていて、その分解のために時間がかかるので睡眠時間が長いと考えられています。
愛猫や愛犬の睡眠は乱れやすい?
1日の半分は寝ている猫や犬ですが、人間と一緒に暮らしている場合は睡眠が乱れることもあります。
その理由は、野生生活と環境が大きく異なるからです。
わたしたちは夜になると電気をつけ、昼間と同じように明るい空間で生活しますが、この光が猫や犬の睡眠を妨げることがあります。
ほかにも物音や室温、ペットの寝具の状態などの影響でストレスを感じ、慢性的な睡眠不足に陥ることもあるんです。
猫や犬も睡眠時間が削られてストレスが増えると、さまざまな病気を引き起こします。
このようなトラブルを避けるためにも、大切なペットに普段とは違う行動が見られたら、すぐに動物病院に連れていきましょう。
(注意すべきペットの行動)
・昼間の睡眠時間が長くなった
・ボーっとした表情をしていることが多い
・食が細くなったといった
猫や犬も、わたしたちと同じく睡眠の質が健康を左右します。
行動の変化を常にチェックするとともに、ペットの睡眠環境も整えるようにしてくださいね。