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おやすみコラム

春は眠いのが当たり前?だるい症状が出る原因と対策を徹底解説!

寒い冬が終わって春になると昼間も眠いと感じるようになって「だるい」「頭が痛い」「寝つきが悪い」など、さまざまな症状が出ます。
このような不快感を吹き飛ばすためにも、本記事で原因と対策を知って日中のパフォーマンスアップにつなげましょう。
寝ても寝ても眠い日々とは、今日でサヨナラです!

 

”春はだるい”の原因は自律神経の乱れにあり

わたしたちの体温をコントロールしている自律神経は、行動力をアップさせる「交感神経」と、心身を休息に導き眠気を発生させる「副交感神経」が対になって働いています。
気温に合わせて体温が正常に保たれるのは、自律神経がしっかり機能しているからなんですね。
しかし、春シーズンは気温の寒暖差が激しいため、ポカポカ陽気の日が続いたかと思うと、真冬に逆戻りなんて日も・・・。
すると自律神経の働きが乱れて、副交感神経優位の状態が続くことがあるのです。
十分な睡眠をとっているのに寝ても寝ても眠い日が多くなったり、体がだるいと感じたりして行動力が低下するのは、このような体の変化が大きな原因となっています。

こうした症状に追い打ちをかけるのが、春の季節に多い環境の変化です。
進学や就職、転勤など生活環境が変わるとストレスが増加して緊張状態が続き、自律神経がバランスを崩します。
また春になると冬より日照時間が増えますので、体内時計が乱れて交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなるんです。
では自律神経を整えて眠たい日々を解消するためにはどうすればいいのでしょうか。

 

対策1. 朝起きたらすぐに日光浴をする

起床後に眠いと感じるのは、メラトニンというホルモンの分泌が続いているからです。
このホルモンの分泌をストップさせ、体内時計の乱れもリセットしてくれるのが太陽光です。
カーテンを全開にして日光浴すれば、眠い、だるいといった症状もなくなって朝から行動的になりますよ。


起床後日光浴をしている女性

対策2. 朝食をしっかり摂る

体内時計をリセットしたら、朝食をしっかり食べましょう。
朝ごはんを抜くと体温を上げるためのエネルギーが不足しますし、自律神経を整えるために不可欠なセロトニンの生成量が減ってしまうのです。
セロトニンの原料となるトリプトファンは、豆類やキノコ類、青魚などに多く含まれていますので、こうした食材を朝食に摂ることが春の眠気対策になります。

 

対策3. ストレス解消を兼ねて運動する

毎日15~20分ぐらいウォーキングやジョギングなどの運動をすると、体が適度に疲れるため夜はグッスリ眠れるようになりますし、ストレス解消にもひと役買います。
さらに屋外に出て太陽光を浴びることで、セロトニンの生成量がさらにアップし、自律神経の乱れも正常に戻りやすくなるのです。
日中に眠いと感じる時間が多い方はこまめにストレッチをするのも眠気覚ましとしておススメですよ。

 

対策4. 布団に入る2時間前に入浴する

わたしたちの体温は、睡眠中に臓器の疲労回復を進めるために、寝る時間が近づくにつれて下降していきます。
この温度変化が激しいほど寝つきがよくなり、睡眠中に自律神経がしっかり休まるんですね。
そこでみなさんにおススメしたいのが、布団に入る2時間前の入浴です。


まずは38~39度ぐらいのお湯に15分ほど浸かり、体を芯から温めます。
入浴中はストレス解消を促すために、入浴剤やバスアロマを利用してリラックスしましょう。
このような入浴法を実践すると、入浴後から布団に入る2時間の間に内臓付近の体温が一気に低下し、寝つきがよくなって睡眠も深くなることが期待できるのです。

 

対策5. 快眠を強力にサポートする寝具を使う

体がリラックスして眠りの準備をしても、寝具の機能が低下していたら眠りは浅くなり、自律神経の疲れはとれません。
今使っているマットレスや枕がへたっているとか、適切なケアをしても湿気が放湿されなといった状態でしたら、機能性が高い寝具に買い替えてみてください。
反発力や高さが調整できる寝具を使えば今までにない極上の眠りが得られて、心身の疲れやストレスがしっかり解消されることでしょう。

春特有の眠い症状やだるさ対策について解説してきましたが、自律神経の乱れは通年を通して発生します。
本記事でお伝えした対策は日々の習慣にして、自律神経が乱れにくい体質を目指してくださいね。
眠りの質が向上して仕事や家事の効率アップにつながりますよ。

著者・執筆者

松本 小春

訪問看護事務員で勤務し、介護に従事。併せてフリーのライターとして睡眠・健康・栄養コラムを執筆している。

監修者

美容皮膚科医

山下 真理子 先生

美しい肌を保つためには、質の高い睡眠が不可欠です。
良質な眠りは成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバー(肌代謝)を活発化してくれます。また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンがきちんと分泌されることで、
肌の老化を遅らせる抗酸化作用も期待できます。健やかで若々しい肌の輝きを保つためにも、適切な寝具を選び、睡眠環境の向上を心がけましょう。

京都府立医科大学卒業後、医師に。現在は関西にて美容医療に携わりながら美容や予防医学の講演活動などを行っている。医療教育にも従事し、総合的な美容医療の啓もう活動に努める。自身の不妊治療経験から、生理改善アドバイザーとして食育などのアドバイスも行う。

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