GOKUMINコラム
寝具相談室

マットレスの上に敷くものには順番がある!正しいベッドメイキングとは

マットレスの上に敷くものはシーツだけでなく、睡眠環境を向上させるための多種多様な補助寝具があります。
しかし補助寝具の役割や使い方をきちんと理解していない方も多いようですね。
そこで今回は、マットレスの上に敷くものをわかりやすく解説するとともに、敷く順番についてもレクチャーしていきます。
とくに、補助寝具を敷く順番(=正しいベッドメイキング)をマスターすれば、寝心地の良さがアップして睡眠の質が上がることが期待できますよ。

 

正しいベッドメイキングとは?マットレスの上に敷くもの5つを紹介

 

1. マットレスを汚れやカビから守るマットレスプロテクター

マットレスに汚れが付着すると、カビやダニなどが繁殖して睡眠環境が悪化します。
したがって、マットレスの上に敷くものとしてマットレスプロテクターが必要になるんです。
マットレスプロテクターは、防カビ・防ダニ加工が施されているうえに、防水仕様にもなっているアイテムが多いので、マットレスに移る汚れや水分を最低限に抑えられます。
マットレスを直接ガードするために、配置する順番はマットレスの一番上になります。

 

2. へたったマットレスの機能をサポートするトッパー

経年劣化などが原因でへたったマットレスは耐圧分散ができず、睡眠中に寝苦しさを感じたり、起床時に背中や腰が痛くなったりするものです。
このようなマットレスの機能低下をサポートしてくれるのが、トッパー(マットレストッパー)です。
敷く順番はマットレスの上で、トッパーを使用することで反発力が改善します。
新品のマットレスを購入して反発力が合わないと感じた場合でも、このトッパーを使えば自分に合った硬さに変えられるので、マットレスの上に敷くものとして大活躍します。

 

3. 汗や汚れからマットレスを守るベッドパッド

寝ている間にかく汗がマットレスの中にこもると寝具の劣化が加速し、睡眠の質が低下します。
このようなトラブルを防ぐ補助寝具として、マットレスの上に敷くものがベッドパッドです。

 

ベッドパッドの画像

汗をしっかり吸収すると同時に、マットレストッパーのように寝心地をアップさせる寝具としても重宝します。
後に説明する「敷パッド」と名前が似ていますが、ベッドメイキングでの敷く順番も異なる点にご注意ください。

 

4. ホコリや花粉なども吸着するシーツ

マットレスプロテクター、トッパー、ベッドパッドの順番で寝具を敷いたあとは、マットレスをシーツでカバーします。
シーツの役目も汗や汚れの吸収ですが、これ1枚だけだと不十分であるため、マットレスプロテクターやベッドパッド、次項で説明する敷パッドなどを併用して快適なベッド空間にするのです。
また、ホコリや花粉も吸着するのもシーツの重要な役割で、こまめに洗濯することで睡眠環境をキレイな状態に保てます。

 

5. 寝心地をアップさせる敷パッド

マットレスの上に敷くものの中で、一番上の位置になるのが温度調整機能を持った敷パッドです。
夏は冷感素材、冬は温感素材の敷パッドを使えば寝心地はグンとアップします。
肌に触れる寝具ですから、自分好みの素材を選ぶことで肌触りの良さも向上し、深い眠りに誘われますよ。

熟睡している女性の画像

上記で紹介した5つのアイテムは、すべて使用する必要はありません。
最低限必要なのは敷パッドで、シーツだけ敷くというのは吸水性が不足している点からNGと言えます。
ほかのアイテムは、マットレスの状態や寝具内の環境(温度や湿度)、そして自分の体質(汗をかく量が多い、寒がりなど)を考えて使い、快眠生活を送ってくださいね。

監修者

美容皮膚科医

山下 真理子 先生

美しい肌を保つためには、質の高い睡眠が不可欠です。
良質な眠りは成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバー(肌代謝)を活発化してくれます。また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンがきちんと分泌されることで、
肌の老化を遅らせる抗酸化作用も期待できます。健やかで若々しい肌の輝きを保つためにも、適切な寝具を選び、睡眠環境の向上を心がけましょう。

京都府立医科大学卒業後、医師に。現在は関西にて美容医療に携わりながら美容や予防医学の講演活動などを行っている。医療教育にも従事し、総合的な美容医療の啓もう活動に努める。自身の不妊治療経験から、生理改善アドバイザーとして食育などのアドバイスも行う。

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