カビやダニ対策以外にも、布団の素材に合わせたケアや最適なしまい方の選択も必要ですので、正しい知識を身につけて大切な寝具を守りましょう。
布団の正しい保管方法 5つのポイント
布団の保存方法に関して、ここでは5つのポイントをご紹介していきます。
自分が日頃正しく保管できているかぜひチェックしてみてください。
1. 保管前に寝具の湿気をしっかりとばす
布団は室内の湿気や汗の水分を吸い込んでいますから、そのまま畳んで収納するといった保管方法ではカビが繁殖します。
とくに羽毛布団は湿気に弱いので、天日干しや布団乾燥機の使用といった方法で、内部にたまった湿気をしっかり放出させてください。
天日干しする時は、屋外の湿度に要注意です。
湿気が多い日に天日干しすると布団が湿気を帯びてしまいますから、カラッと晴れた日に敷布団や掛け布団を乾かしてください。
羽毛布団の場合は日光の影響で側生地が傷みを防ぐため、干す前にカバーをつけることをお忘れなく。
また湿気同様、布団の大敵であるダニは日光を当てる程度では布団内部の温度が高くならず、完全に死滅しないんですね。
したがって冬シーズン以外でも天日干しの後は乾燥機をかけて、ダニを退治することをおすすめします。
2. 布団をしまう場所の湿気対策をする
布団をしまう場所となる押し入れやクローゼットも、湿気がたまりやすい場所です。
そのまま布団をしまうといった保存方法をとると寝具にすぐカビが生えてきますから、扉を開けて扇風機の風を送り、内部の湿気を除去してください。
布団をしまう場所の除湿が終わったら、床面にすのこを敷くなどして空気が通る空間を作ります。
さらに梅雨時期や冬シーズンになると押し入れやクローゼットの奥に結露がたまりますので、置くタイプの除湿剤を配置してください。
3. 掛け布団と敷布団を重ねる順番にも注意
布団の保管場所の除湿が終わったら、無臭の防虫剤を間にはさみながら布団をしまう場所に敷布団と掛け布団を重ねていきます。布団のしまい方で注意したいのは、重い敷布団は下に、軽い掛け布団は上に配置することです。
逆の順番で重ねるといった保管方法だと、掛け布団に敷布団の重さが加わって傷みやすくなりますし、取り出しに手間がかかります。
羽毛布団も上に配置するのはもちろんのこと、枕などを乗せないこともお忘れなく!
4. 羽毛布団に圧縮袋は使わない
布団をしまう場所に十分なスペースがない時は、圧縮袋を使うとかなりのスペースができます。
ただし羽毛布団は圧縮することで吸湿性や保温性が低下しやすいので、この保管方法はNGです。
綿の布団やシーツ、アクリルやウール製の毛布などを圧縮する場合のみ、圧縮袋を使いましょう。
ちなみに圧縮袋の中に防虫剤を入れても成分が内部で広がらないため、効果は発揮しませんのでご注意ください。
5. 月に1度は寝具を取り出して乾燥させる
正しいしまい方で布団の湿気対策を徹底しても、冬などは暖房の影響で湿気がこもって布団が水分を帯びることがあります。そこでおすすめしたいのが、月に1回程度布団を取り出して陰干しや天日干しで乾燥させるといった保存方法です。
手間はかかりますが、大切な寝具のコンディションが改善しますし、ひいては睡眠の質を維持することつながります。
以上、布団の保管方法に関する重要ポイントを5つ解説してきました。
布団の特徴を知って正しいケアすれば、機能がしっかり維持されて、次に使う時も快眠をサポートしてくれます。
次回の布団の衣替えでは、本記事を参考にした保管方法を取り入れてみてくださいね。