GOKUMINコラム
寝具相談室

抱き枕の意外な効果4選!命に関わる病気の予防にもつながる?

横向きの寝姿勢を楽にしてくれる抱き枕には、意外な効果があることをご存じでしょうか?
本記事では、睡眠中に発生する体への負担を軽減するだけでなく、病気の予防や心身の健康状態アップにつながる抱き枕の効果について解説していきます。
良質な睡眠をとりながら体のケアもできる抱き枕の魅力を知って、みなさんの快眠&健康生活に生かしてください。

抱き枕を使うメリット4選

 

1.寝姿勢が安定するので肩こりなどの予防になる

日本人の多くがとっている横向きの寝姿勢は、腕の重みが肩にかかることで肩こりを発症しやすいというデメリットがあります。
また、足を重ねた状態で寝るため、下に位置する足に上の足のストレスがかかり、腰痛を発症することも。
このようなケースで抱き枕を使うと、ストレスが分散される効果が得られるため、肩こりや腰痛の発症を抑えられるのです。
起床時に体の痛みを感じる方や、腰痛や慢性的な肩こりにお悩みの方は、試しに抱き枕を使ってみましょう。

2.いびきを抑えて睡眠の質を上げる

仰向け姿勢で寝ると舌の根っこが下がり、空気の通り道である気道がふさがって“いびき”をかきやすくなります。
寝姿勢が横向きになると、気道が確保されていびきをかきにくくなりますので、この症状が日常的に出ている方は抱き枕を使って寝てみてください。
いびきを放置すると重症化して、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる睡眠時無呼吸症候群を発症しやすくなりますから、「たかがいびき」と軽視せず、抱き枕を使った横向き寝の効果で改善を試みましょう。

いびきをかいている男性

 

3.幸せホルモンの分泌で寝つきがよくなる

 わたしたちが家族やパートナーとスキンシップをとると、脳内では「オキシトシン」というストレスを軽減するホルモンが分泌されます。

オキシトシンは、別名で「幸せホルモン」とも呼ばれていて、スキンシップ以外でも、ペットとの触れ合いやぬいぐるみを抱きしめるといった行為でも、このホルモンは分泌されるんですね。

もちろん、抱き枕でも同じような効果が期待できます。
眠りにつく前から枕を抱いていれば、ストレス解消が進んで寝つきがよくなりますし、深い眠りが得られるため睡眠の質も向上。
さらに、ストレスが原因で発生するイビキも軽減するなど、いいことずくめなんです。

4.妊婦さんの身体ストレスも軽減される

妊娠している方が抱き枕を抱えて寝ると、お腹の重さがストレスに感じにくくなりますし、腰にかかる負担も軽減される効果が得られます。
多くの産婦人科医も横向き寝を推奨していますので、カラダと心、両方のストレスを解消して元気な赤ちゃんを産むためにも、抱き枕を使ってみてはいかがですか?

抱き枕を使っている妊婦

横向き寝をサポートする枕には、心身を根本から元気にする効果がたくさんあることがおわりいただけたでしょうか?
睡眠が改善されると同時に、健康リスクを上げるストレスや腰痛、いびきなども軽減できれば、生活の質もどんどん上がることが期待できます。
今は仰向けで寝ているという方も、この機会に抱き枕を手に入れて、極上の快眠生活を手に入れましょう!

監修者

美容皮膚科医

山下 真理子 先生

美しい肌を保つためには、質の高い睡眠が不可欠です。
良質な眠りは成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバー(肌代謝)を活発化してくれます。また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンがきちんと分泌されることで、
肌の老化を遅らせる抗酸化作用も期待できます。健やかで若々しい肌の輝きを保つためにも、適切な寝具を選び、睡眠環境の向上を心がけましょう。

京都府立医科大学卒業後、医師に。現在は関西にて美容医療に携わりながら美容や予防医学の講演活動などを行っている。医療教育にも従事し、総合的な美容医療の啓もう活動に努める。自身の不妊治療経験から、生理改善アドバイザーとして食育などのアドバイスも行う。

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