GOKUMINコラム
寝具相談室

またげる高さなのに、またがない|保育園で見た0歳のパーソナルスペースと18cmの境界

2026年7月24日から9月4日までの約1ヶ月半、福島県いわき市の社会福祉法人育英会みそら保育園に、GOKUMINのベビー寝具『ハグネスト』をご提供しました。9月4日に現地で取材をさせていただいたところ、保育士の方から聞けたのは、眠っている赤ちゃんの話ではなく、その周りで遊んでいる子どもたちの話でした。立ち上げたときにできる高さ18cmのふちが、周りの子どもたちにとって「入らない場所」の目印になっていました。


ママ300人調査から見えた「添い寝の不安」。実際の保育現場はどう見るか

今回の取材の背景には、GOKUMINが2026年8月に実施した「0〜3歳児ママ対象 夜間育児と睡眠に関するアンケート」がありました。0〜3歳のお子様と同居する母親300名を対象としたインターネット調査です。

調査結果では、赤ちゃんの安全面(窒息や事故のリスク39.3%)だけでなく、「自分が寝返りで子どもを圧迫してしまう不安(40.3%)」や「自身の睡眠の質の低下(34.0%)」といった、母親側の眠りに関する課題も浮き彫りになりました。

家庭内で起きている「赤ちゃんの安全確保」と「大人の睡眠不足」という二重の課題に対し、日々多くの乳幼児を見守る保育現場ではどのような工夫が行われているのか。その実態を調べるため、定員60〜72名の認可保育園である「みそら保育園」を訪ねました。


大人が教えたわけではない。子どもたちが「カタチ」から読み取ったパーソナルスペース

現地で保育士歴21年の先生にお伺いすると、まず語られたのは、赤ちゃんの睡眠のことだけでなく、周囲で過ごす園児たちの行動の変化でした。


「周りで走り回っている子たちも、ああいうちょっと形のあるものに乗せていると、『あそこは入っちゃダメなんだ』と自然と思えるようです。踏まれてしまう心配もなく、パーソナルスペースをすごく分かりやすい形で提供してくれていると感じます」

特に印象的なのは、その「パーソナルスペース」を意識したのが大人からの指示ではなく、子どもたち自身だったという点です。

「入らないでね」と強く言い聞かせたり、柵で囲って監視したりしたわけではありません。1歳や2歳の園児がまたごうと思えば容易にまたげる18cmのふちを見て、子どもたちが自発的に判断していました。


「ああいうエリアを設けると、子どもたちもすごく落ち着いて楽しそうに遊びます。外側で遊んでいる子たちも『あそこは別のエリア』と自然に認識して『あのエリアで遊ぼう』と分かれて行動できるんです」


ここで『ハグネスト』の仕様についてご紹介します。本製品は、大人用布団やベッドの上、または床に置いて赤ちゃんの就寝スペースを確保する助産師監修のベビーベッドです。

端のひもを絞って立ち上げると、外寸90×40cm(内寸80×35cm)、ふちの高さ18cmのベッド形状になります。元々は赤ちゃんの就寝スペースを確保するための形状ですが、取材を進めていくと「周りの子どもへの視覚的な合図」としても機能していました。


0歳児の領域が定まることで、クラス全体の「遊ぶ空間」もきれいに整う

寝具の形状が境界線となったことで、保育環境全体にもポジティブな影響が広がっていました。


「他の子どもたちが活動している時も、自然とスペース分けが出来て良かったです」

(保育士歴18年)



0歳児のスペースが明確になったことで、周囲の園児にとっても「どこまでが自分たちの活動エリアか」が分かりやすくなり、結果として、園児同士の接触が起きにくい空間分離につながっていました。


集団でのお昼寝(午睡)から、日常の「ちょっと寝かせたい」スキマ時間まで活躍

この空間の分け方は、お昼寝の場面でも役立っていました。

保育園のお昼寝(午睡)では、入園直後で集団生活になじめていないお子さんや、眠りたくない気分のお子さんは、入眠までに時間がかかります。そうした際、保育士は「他のお子さんと少し距離を取って布団を敷く」ことで安心感を与え、入眠を促す工夫を行ってきました。今回、寝具自体のカタチがその「個別スペースづくり」を自然にサポートしていました。


「普段の保育の中で『ちょっと寝かせておきたい』という時に、すごく便利です。今までは座布団を敷くなどして対応していましたが、お昼寝布団をわざわざ出すほどではない時に、すごく快適に過ごせています」

(保育士歴21年)


お昼寝布団を出すほどではないけれど、一時的に安全な場所で横にさせたい時間。これは保育園だけでなく、家庭でのリビング育児や家事の合間にも共通する日常的なニーズです。


なぜ保育士は「0歳児のパーソナルスペース」の重要性に気づけたのか

今回、現場からこれほど具体的な洞察が得られた背景には、取材に応じた保育士の先生の専門的な知見がありました。

お話を伺った保育士歴21年の先生は、保育業務の傍ら「睡眠健康指導士(上級)」「スリーププランナー」「睡眠育成士」「眠育アドバイザー」といった4つの睡眠関連資格を取得されています。

資格取得のきっかけは、毎朝の登園時に見られる園児の様子でした。


「朝すごく眠そうに来る子の家庭環境を聞くと、保護者の方の生活リズムに合わせて就寝時間が遅くなっていることが分かりました。でも、忙しい親御さんに『早く寝かせてください』とお願いするのも難しい。それなら、保育園での睡眠環境を少しでも良くしてあげようと考えたんです」


家庭に負担を求めるのではなく、園側の「環境」を整えることで解決を図る。そうした姿勢で日常的に子どもたちと向き合っているからこそ、寝具のカタチがもたらす心理的効果やパーソナルスペースの重要性にいち早く気づくことができたのかもしれません。


【安全にお使いいただくために】絞ったひもは必ずポケットへ収納してください

今回の取材では、現場の保育士の方から安全面に関する具体的なアドバイスもいただいています。


「しばったひもがポケットに収納できる仕様は、安全面に配慮されていてとても良いです」(保育士歴21年)

「ひもの調節部分が体に当たるのは少し気になることがありました」

(保育士歴18年)


『ハグネスト』は、端のひもを絞ってふちを立ち上げたあと、余ったひもを本体の専用ポケットに収められる安全仕様となっています。

ひもが出たままになっているとお子様の体に当たるほか、引っかかりや事故の原因となる恐れがあります。ご使用の際は、絞ったあとの余ったひもを必ずポケットへ収納してください。

いただいた貴重なご意見は、今後の製品開発や改良に活用してまいります。


言葉が通じないからこそ「目に見える境界」が安心を生む

今回の取材と調査を通じて見えてきたのは、言葉で自分の意思を伝えられない0歳児であっても、明確なカタチ(境界)が存在することで、周囲の人間が自然と適切な距離感を保てるようになるという事実でした。

ご家庭での育児においても、上のお子さんが走り回るリビングや、大人の添い寝スペースで「ここは赤ちゃんの場所」と一目で伝わるようにしておくことは、周囲の家族が距離を取りやすくなることにつながります。保育現場では、それが保育士の負担感の軽減にもつながっているという声がありました。

「赤ちゃんの場所」を整えることは、赤ちゃんを守るためだけでなく、周囲で過ごす家族全員が安心して過ごすための空間づくりと言えます。


取材協力園

社会福祉法人育英会 みそら保育園

所在地:福島県いわき市勿来町酒井北ノ内4

定員:60名(4月)・72名(5月〜3月)


この取材と調査について

【プレスリリース】福島県いわき市の認可保育園にベビーベッド「ハグネスト」を提供|高さ18cmの「ゆるやかな境界」、保育士が語った0歳児のパーソナルスペース

【プレスリリース】0〜3歳児ママ300人調査|添い寝で気にかけるのは「赤ちゃんの安全」と「自分の睡眠」。4割が"わが身"にも不安 


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【GOKUMINコラム】添い寝はいつから?ママ300人に聞いた"添い寝ジレンマ"と寝具の見直しどき

0〜3歳のお子様と同居する母親300名に、添い寝の実態をうかがいました。同じ布団で寝ている家庭が64.7%、理由は授乳対応と見守りが大半でした。
気にかけていることの上位は「自分の寝返りで赤ちゃんを圧迫すること」40.3%、「窒息や事故のリスク」39.3%。あわせて40.7%の方が、自身の眠りについても挙げています。
育児寝具を使った方の67.3%が今は使っていないと答え、きっかけは赤ちゃんの寝返りでした。成長に合わせて寝床をどう見直すかをまとめています。

GOKUMINのベビー寝具ラインナップ

ハグネスト

大人用布団やベッドの上、床に置いて使える助産師監修のベビーベッドです。広げた状態で約71×116cm。端のひもを絞って立ち上げると、外寸90×40cm(内寸80×35cm)、ふちの高さ18cmになります。リバーシブル仕様で季節に合わせて使い分けられ、余ったひもは本体ポケットに収納可能です。

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お肌にやさしいベビーピロー

肌触りと通気性にこだわったベビー用まくら。表地は二層構造(上層:レーヨン100%、下層:ポリエステル97%・ポリウレタン3%)を採用。本体は約24×40×6.5cm。高さ調整インサート(約24×12×6cm)が付属します。

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注記

・本製品は医療機器ではなく、乳幼児突然死症候群(SIDS)や就寝中の事故の防止を目的とした製品ではありません。
・本記事は当社が製品を提供し、集団保育の現場で取材したものです。園として製品を推奨するものではありません。
・掲載している声は保育士個人の感想であり、感じ方には個人差があります。
・園児への直接の聞き取りは行っていません。記載はすべて保育士の観察に基づくものです。
・ご使用の際は、絞ったあとの余ったひもをポケットに収めてください。
・調査概要|調査名:0〜3歳児ママ対象 夜間育児と睡眠に関するアンケート/調査主体:株式会社KURUKURU(総合寝具ブランド『GOKUMIN』)/調査対象:0〜3歳のお子様と同居する母親/有効回答数:300名/調査期間:2026年8月3日/調査方法:インターネット調査(クラウドソーシングサービス経由)

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