GOKUMINコラム
寝具相談室

枕カバーを洗う頻度は週1~2回でOK?肌への影響も解説!

毎日使う枕カバーは、髪だけでなく肌にも触れるため、常に清潔な状態を保つ必要があります。
しかし、枕カバーを交換して洗う頻度については、あまり知られていないのが実情です。
汚れが付着したカバーを使っていると、睡眠の質を低下させるうえに、肌コンディションの悪化にもつながりますので、本記事を読んで交換のタイミングやアイテム選びのポイントなどを押さえておきましょう。

 

枕や枕カバーの衛生環境を悪化させる三大要因

 毎日7時間ぐらい頭皮や顔を接した状態で使う枕カバーには、目に見えない汚れがたくさん付着しています。

なかでも汗と皮脂、フケなどの老廃物は、枕カバーだけでなく枕本体の衛生状態も悪化させる三大要因で、睡眠の妨げになるとともに肌にも大きなダメージを与えるのです。
このようなトラブルを避けるには、枕カバーの交換と洗濯をこまめに行なうのはもちろんのこと、汚れの特徴に合わせた最適な対策が必要です。
枕カバーは週に1~2回のペースで洗うのが基本ですが、状況に応じて交換する頻度を高めなくてはなりません。
では、汚れの特徴に関する理解を深めながら、交換の頻度と睡眠や肌への影響をチェックしていきましょう。

 

1.汗の水分はカビを増殖させる

頭部は睡眠中に汗をかきやすい部位で、その水分は枕カバーが吸収します。

そして、枕カバーを交換しないと水分が枕に移っていき、内部の湿度が上がってカビが繁殖しやすい環境になってしまうのです。
枕に発生したカビは肌に大きな刺激を与えますし、頭皮環境にも悪影響を及ぼすので、枕と枕カバーの状態は毎日チェックするようにしましょう。

ベッドで頭をかいている女性

とくに気温が高い季節は発汗量が増えますし、カビの胞子が周辺に飛んで敷寝具もカビだらけになりやすいです。
したがって、汗かきの方は枕カバーを交換する頻度を高める必要があります。
起床時に枕カバーを触ってみて湿気っぽいと感じたら、その場で交換して洗濯してください。

ただし、カビが発生した枕カバーはほかの衣類と一緒に洗うことはできませんし、洗濯の頻度を高めてもカビは死滅しないので、漂白剤を使って洗うようにしましょう。
1年を通して睡眠中の発汗量が多いという方は、肌や髪のトラブル対策として、洗うことが可能な枕に買い替えるというのも1つの方法です。

 

2.枕に付着した皮脂でニキビができやすくなる

 肌から出る皮脂は雑菌のエサとなり、増殖した雑菌が肌を刺激してニキビなどができやすい状態になります。

また、皮脂が酸化すると洗濯してもなかなか消えない臭いが残り、これが睡眠の妨げになることも。
このようなトラブルを避けるために、オイリー肌の方は枕カバーを交換して洗う頻度を高めるとともに、臭いが付着しにくい枕カバーを使うことをおススメします。

 

3.フケなどの老廃物はダニのエサになる

 枕の奥に潜むダニは、皮脂だけでなく頭皮からはがれ落ちるフケをエサにして増殖します。

ダニは肌トラブルだけでなく、アレルギー症状も引き起こす要因となりますので、頭部のかゆみが気になる方は2日おきに枕カバーを交換して洗うようにしてください。
また、枕カバーの交換と洗濯だけでは根本的なダニ対策になりませんので、美容と快眠のために防ダニ加工が施された枕を使ってみてはいかがでしょうか?
ダニは生命力が強く、天日干しをしたぐらいでは死滅しませんから、枕を機能から見直して枕カバーをキレイな状態に保つことが重要です。

 

枕に潜むダニ
本文で挙げた三大要因以外にも、洗濯のときに使う洗剤や柔軟剤、シャンプーやリンスのすすぎ残しなども睡眠や美容トラブルを引き起こします。
忙しい日々を送っていると、枕カバーのチェックやこまめな洗濯が大変になりますが、快眠と美肌を保つためと考えて、今日から最適なケアを心がけてくださいね。

監修者

美容皮膚科医

山下 真理子 先生

美しい肌を保つためには、質の高い睡眠が不可欠です。
良質な眠りは成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバー(肌代謝)を活発化してくれます。また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンがきちんと分泌されることで、
肌の老化を遅らせる抗酸化作用も期待できます。健やかで若々しい肌の輝きを保つためにも、適切な寝具を選び、睡眠環境の向上を心がけましょう。

京都府立医科大学卒業後、医師に。現在は関西にて美容医療に携わりながら美容や予防医学の講演活動などを行っている。医療教育にも従事し、総合的な美容医療の啓もう活動に努める。自身の不妊治療経験から、生理改善アドバイザーとして食育などのアドバイスも行う。

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