GOKUMINコラム
寝具相談室

パジャマの洗う頻度を減らす3つの方法とは

肌に直接触れる寝巻きなどのパジャマは、汗や皮脂などの汚れのほか、布団に生息しているダニなどが付着しています。
清潔にするためには洗う頻度は毎日にするのがベストですが、手間がかかるうえに生地が傷むなどの問題も発生しますね。
そこで本記事では、衛生状態を保ちながらパジャマを洗濯する頻度を低くする方法を解説していきます。

 

パジャマの洗う頻度を減らす3つの方法

ここで紹介する3つの方法を日々の習慣にすれば、睡眠の質向上にもつながります。
健康維持のためにもポイントをしっかり押さえおきましょう。

 

1. パジャマの下にインナーを着用して寝る

わたしたちは寝ている間に寒い冬でもコップ1杯分の汗をかきますし、皮膚から皮脂や古い角質が生地に移りますから、パジャマを洗う頻度は毎日にするのが衛生的だと言えます。
この洗濯の頻度を低くするには、綿やシルク製のインナーを着るのが有効です。
汗や体の老廃物をインナーが吸い込むことで、パジャマに付く汚れを少なくすることができます。
インナーでしたら、洗濯の頻度が毎日でもそんなに手間はかかりませんし、パジャマを替える頻度も増えません。

 

2. 起床後に脱いだパジャマを干しておく

朝起きて着替えをした後、寝巻きをベッドの上に置きっぱなしにしておくと、汗の水分が生地の内部にこもってしまいます。
とくに人気のモコモコパジャマなどは吸水性が高いため、冬シーズンは湿ったままになってしまうんですね。
このような非衛生的な状態ではパジャマを洗濯しなければいけないと思いがちですが、実はハンガーに吊っておくことでも改善します。
冬でもパジャマを日光に当てるようにすれば、洗う頻度を毎日にしなくても夜はしっかり水分が抜けて快適に着用できますよ。

パジャマを干している

3. 寝床内気候を最適に保つ

寝床内気候とは布団の中の湿度と温度のことで、最適に保たないと睡眠中の発汗量が増えて寝苦しさを感じ、眠りが浅くなったり夜中に何度も目が覚めたりします。
当然、パジャマの水分吸収量も多くなりますから、洗う頻度が高まるというわけです。
最適な寝床内気候は湿度が50%前後、温度は33度前後ですから、湿度も測れる温度計を使って自分の睡眠環境をチェックしてみましょう。

湿度や温度が高かったら、掛け布団の枚数やパジャマの素材を変えることをおすすめします。
それでも寝床内気候が改善しない場合は、通気性と放湿性が高いマットレスに買い替えることを検討してみてください。
ひと晩でかく汗の70%はマットレスなどの敷寝具が吸収しますので、機能が低下したマットレスだと寝ている間に体温の影響で布団の中が蒸れてしまうのです。

以上、3つの改善策を講じれば、パジャマを洗う頻度は抑えられますし、快眠に適した環境になるため、朝までぐっすり眠れるようになります。
冒頭でパジャマを洗う頻度は毎日がベストとお伝えしましたが、一般的には週2~3回の洗濯で、冬シーズンは汗をかく量などに応じて3~4日置きで問題ないでしょう。
パジャマの衛生状態を保つと睡眠が深くなり、新陳代謝が進むなど美容にも好影響を及ぼすというメリットも得られますから、本記事で紹介した対策を実践してみてくださいね!

監修者

美容皮膚科医

山下 真理子 先生

美しい肌を保つためには、質の高い睡眠が不可欠です。
良質な眠りは成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバー(肌代謝)を活発化してくれます。また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンがきちんと分泌されることで、
肌の老化を遅らせる抗酸化作用も期待できます。健やかで若々しい肌の輝きを保つためにも、適切な寝具を選び、睡眠環境の向上を心がけましょう。

京都府立医科大学卒業後、医師に。現在は関西にて美容医療に携わりながら美容や予防医学の講演活動などを行っている。医療教育にも従事し、総合的な美容医療の啓もう活動に努める。自身の不妊治療経験から、生理改善アドバイザーとして食育などのアドバイスも行う。

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