枕にはほこりやごみだけでなく、ダニの死骸や頭皮からはがれ落ちた老廃物も付着しています。
汚れた枕を使っていると、アレルギー反応が起きて深い眠りが妨げられることがありますし、肌荒れの原因にもなるのでこまめなお手入れが必要です。
ただし素材によっては通常の洗い方ができないケースもあるので、本記事で正しい知識を身につけてください。
自宅で簡単にできる!枕を手洗いする方法
洗濯機で丸洗いできる枕も最近増えていますが、手洗い推奨の枕も多いです。
ここでは、自宅で簡単にできる枕の手洗い方法について5つのSTEPに分けてご紹介いたします。
STEP1. 枕が洗えるか確認する
枕にはさまざまな素材が使われていますが、中には洗濯機で洗えないのはもちろんのこと、手洗いも不可という洗い方が限られたタイプもあります。
まずは、枕のタグやメーカーのホームページなどをチェックして、適切なケア方法を確認してください。
洗える枕の場合は、洗濯のときに使うお湯の温度や漂白剤使用の可否、乾燥方法などもわかります。
下記に枕の代表的な素材を挙げますので、参考にしてください。
・洗える素材
ポリエステル、パイプ、TPE、高反発ファイバー
・洗えない素材(手洗いも不可)
ウレタン、ラテックス、羽毛、フェザー、そばがら、ビーズ
STEP2. 枕カバーと側生地を外す
丸ごと洗える仕様になっている枕以外は、カバーと側生地を取り外して別々に洗います。
パイプのように素材が細かくなっている枕でしたら、メッシュなどのカバーに入れたまま手洗いしましょう。
枕の汚れがひどい場合は、この段階でぬるま湯に中性洗剤を溶かし、10分ほど浸けておいてください。
汚れが分解されて洗いやすくなります。
STEP3. 押し洗いで皮脂や汚れを落とす
枕を洗う時に使うお湯の温度は皮脂がしっかり解ける40度にして、生地などが傷まないように押し洗いします。
ファイバーやポリエステル綿の枕だと、揉むような洗い方で手洗いするとダマができやすくなるので十分に注意してください。
素材のダマは枕の機能低下を招き、睡眠の質を低下させます。
STEP4. 脱水も枕を優しく押すように行なう
汚れがとれたら同じ温度のお湯で何度かすすぎ、優しく押すようなイメージで脱水していきます。
素材によっては脱水に時間がかかることがありますが、枕を押す力を強めることは絶対にしないでください。
脱水ができたら、吸水性の高いタオルで枕を包み込んで水気を吸い取ります。
STEP5. 日陰で干してしっかり乾かす
脱水の後は、枕を乾かす工程に移ります。
日光が当たると枕が劣化することがありますから、基本的に陰干しで乾かしましょう。
乾きにくいビーズやフェザー素材は2日程度、ファイバー素材やポリエステルわたなどは1日が目安です。
洗濯機が使えず手洗いもできない枕のお手入れは?
ウレタンのように水に濡れると素材が劣化する素材は上記のような洗い方ができませんので、硬く絞ったタオルで汚れを拭き落としてください。頑固な汚れは軽くたたくと落ちやすくなります。
ちなみに中性洗剤も素材劣化を招きますので、お手入れに使わないのが基本です。
タオルで汚れを落とした後は脱水をせず、陰干しで乾かしましょう。
ただしこの洗い方(お手入れ法)だと内部にたまった汚れは落とせませんので、日ごろから枕カバーを使用して週2~3回の頻度で交換するとか、毎日陰干しをして汗の水分を放湿させてください。
洗濯機で丸洗いができず手洗いもできない枕は衛生面が気になりますが、無理に手洗いして素材が劣化すると反発力が一気に低下し、通気性も悪化して睡眠に悪影響を及ぼします。
このようなデメリットも考えて、衛生的な枕を使いたい方は、消臭・抗菌効果があるアイテムに買い替えることも検討してみましょう。
肌触りがよくて、洗濯機で丸洗いできるカバーと一緒に使えば、お手入れもカンタンですよ。