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体のケアは肌の特徴に合わせるのが基本!最適なお手入れ法は?

わたしたちの全身を覆う肌は、加齢によって水分が失われていくうえに、外部からの刺激などが要因となって乾燥しやすいという特徴があるんです。
乾燥肌になるとさまざまな肌トラブルが発生しますし、見た目年齢も上がってしまいますよね。
そこで今回は、体のケア方法を部位別に解説していきますので、みなさんのアンチエイジングに役立ててください。

目指すは、マイナス10歳肌です!

 

顔のケアは部位の特徴に合わせるやり方が効果的

肌トラブルが一番目立つ顔は、部分ごとに特徴が異なることをご存じでしょうか?
たとえば、ホホや額に比べてまぶたや唇の皮膚は薄いので、外部からのダメージが大きくなりますし、Tゾーンは皮脂腺が多いためオイリーな状態になりがちで、古い角質がたまりやすくなるのです。
体のケア全般に当てはまることですが、皮膚が薄い部分のスキンケアは摩擦を最低限にし、他の部位より保湿を徹底することが重要なポイントと覚えておいてください。

とくに注意したいのは、洗顔と化粧品を塗る際に発生する手の摩擦です。
顔を洗う時は洗顔料の泡で汚れをこすり落とすようにし、保湿剤などを塗るときはアイテムを手に広げ、肌に優しく押し当てるようにします。
また、オイリー肌の方は、皮脂の分泌量が異なる部位に合わせて、洗浄力が異なる洗顔料を使うといったやり方がおススメです。
角質ケアのやり方も部位ごとに替えるのが基本で、Tゾーンの中でも小鼻は毛穴づまりも起きやすいので頻度は高めに、皮膚が薄い部分は皮脂の落とし過ぎに注意しましょう。

 

皮膚が厚い手のひらや足の裏は角質がたまりやすい

顔と違って皮膚がかなり厚い手のひらや足の裏は、皮脂腺がないため古い角質がたまりやすいです。
角質ケアがおざなりになって乾燥が進んでしまうと、角質の厚さが増してザラつくだけでなく、ひび割れたりうろこ状になったりすることも。
したがって、保湿クリームでしっかりお手入れするのはもちろんのこと、肌コンディションがよいタイミングでピーリングを行なうといった、角質ケアを徹底してください。

角質ケア以外で、日常で行なう体のケアとして重要なのは、肌が水でぬれた後にしっかり乾かすことです。
肌に水が付着した状態を放置しておくと、蒸発するときに肌の水分まで奪われてしまいます。
他の体のケアにも同じことが言えますが、水分が肌に付着したらすぐに拭いて、クリームなどでしっかり保湿するのが美肌に近づくお手入れのやり方です。

 

太陽光が当たる部位の保湿はさらに念入りに

肌の水分が失われる原因は多岐にわたりますが、一番注意したいのは太陽光に含まれる紫外線によるダメージです。
わたしたちの肌に存在する水分と皮脂の割合は、バリア機能によって一定に保たれていますが、紫外線はこの働きを破壊して乾燥肌に導きます。
さらに、肌のターンオーバーが乱れて古い角質がたまっていきますから、肌老化が加速するんですね。
このようなトラブルを避けるためにも、外出時は顔だけでなく、日光が当たる部位のUVケアを徹底するのが基本。
さらに、日差しが強い日は保湿を徹底する、ターンオーバーが乱れないように良質な睡眠をとるといったやり方で体のケアを徹底し、美肌をキープしましょう。

睡眠に関しては、睡眠不足にならないようにするだけでなく、眠りの質が上がる寝具を使うなどして、寝ている間に分泌される成長ホルモンの働きを促すことが重要です。
ちなみに、成長ホルモンには古い角質をはがし、新しい細胞との生まれ変わりを促す役割のほか、紫外線ダメージを回復させる作用もあります。
寝る前に体のケアにつながるマッサージクリームを使うと、深い眠りに誘われて成長ホルモンの分泌量が増加し、ダメージを受けた肌の修復も進みことが期待できますので、ぜひ試してみてください。

体のケアを部位ごとに行なうのは、手間も時間もかかりますが、まずは肌コンディションが変わるまで頑張って継続してみましょう。
角質ケアも徹底して肌が元気なってきたことを実感できたら、面倒なケアがきっと楽しくなりますよ。

監修者

美容皮膚科医

山下 真理子 先生

美しい肌を保つためには、質の高い睡眠が不可欠です。
良質な眠りは成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバー(肌代謝)を活発化してくれます。また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンがきちんと分泌されることで、
肌の老化を遅らせる抗酸化作用も期待できます。健やかで若々しい肌の輝きを保つためにも、適切な寝具を選び、睡眠環境の向上を心がけましょう。

京都府立医科大学卒業後、医師に。現在は関西にて美容医療に携わりながら美容や予防医学の講演活動などを行っている。医療教育にも従事し、総合的な美容医療の啓もう活動に努める。自身の不妊治療経験から、生理改善アドバイザーとして食育などのアドバイスも行う。

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