第二の心臓と呼ばれているふくらはぎは、リンパ液や水が溜まるため、むくみやすくなります。
このお悩みを解決してくれるのが、足に圧力をかけて血行を良くしてくれる『着圧ソックス』です。
今回は寝るときに着圧ソックスを履くメリットを解説しますので、みなさんの健康生活や快眠、美容に役立ててください。
寝るときに着圧ソックスを履くメリットとは
広告でよく見る着圧ソックスですが、どのような効果が期待できるのでしょうか。
ここでは着圧ソックスの3つのメリットについて挙げていきます。
1. 血液のめぐりがよくなって美脚効果が得られる
立ったり座ったりといった姿勢をとっていると、重力の影響で血液が足に溜まりやすくなります。
この状態を放置するとむくみが発生したり疲労が蓄積したりするので、圧力をかけて血のめぐりをよくする必要があるんですね。
そんな時に役立つのが、ふくらはぎを圧迫して血行を改善させる『着圧ソックス』です。
血液だけでなく老廃物や水分も押し出されますので、むくんだ足がもとの状態に戻って美脚効果が得られますよ。
ちなみに太もものむくみも気になる方は、『着圧タイツ』を使うことで症状が改善します。
脚部全体のむくみが気になる日は着圧タイツ、ふくらはぎだけむくんでいる日は着圧ソックス、といった使い分けをするといいですね。
2. 手足の冷えが改善して睡眠の質が高くなる
寝るときに着圧ソックスを履くと、血行改善により冷えが解消しやすくなりますので、夜中に寒さを感じて目が覚める頻度が低くなります。
またわたしたちは寝る時に手足から体温を放出し、内臓の温度を下げることで深い眠りに入るのですが、手足が冷たいままだとこの温度が下がらず寝つきの悪さを招くのです。
その点、着圧ソックスを履いて寝れば、手足の冷えも改善する効果が得られるため睡眠の質も高くなりますね。
3. 血栓症や動脈瘤などの予防につながる
寝るときに着圧ソックスを履くと、病気の予防においてもさまざま効果が期待できます。足が慢性的にむくんで血液が滞ると血管に血の塊(血栓)ができて、手足のしびれや胸の痛み、呼吸障害などさまざまな症状を発症するリスクが高まるんです。
さらに、太ももや膝などの皮膚上に血管がクモの巣のように広がったように見える「スパイダーベイン」と呼ばれる「クモの巣静脈瘤」を引き起こすことも。
クモの巣静脈瘤は良性の病気ですが、悪化するとむくみがさらにひどくなりますし、見た目が悪いというデメリットもあることを覚えておきましょう。
このように、寝るときも着圧ソックスを履くメリットは多いですが、注意点もあるので覚えておいてください。
それは『就寝用の着圧ソックスを使うこと』です。
日中用のソックスだと締め付けが強すぎて寝るときから血行が悪くなり、健康面にさまざまな悪影響が及びます。
また朝から晩まで着圧ソックスや着圧タイツを履くことも、血行不良につながるので避けましょう。
着圧グッズは使い方を間違えると逆効果になりますので、この点もしっかり覚えておいてくださいね。