
日常的によく使われる「平均寿命」に対して、“健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間”のことを「健康寿命」といいます。
超高齢化社会や医療リソース不足が深刻化している今、健康寿命とは私たち1人1人が意識して延ばすための努力を続けなくてはならない問題です。
では、具体的にどのような策を講じればいいのか?
本記事でわかりやすく解説していきます。
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健康寿命とは何を意味するのか?
令和4年に厚生労働省が発表したデータによると、日本人の平均寿命は男性が81.05歳、女性が87.9歳となっています。
女性の平均寿命が男性の平均寿命より長いのは、女性は男性より低いエネルギーで生命を維持できることが最大の理由と考えられていますが、ほかにも性別によってかかりやすい病気が異なる点も見逃せません。
たとえば、日本人の死因に多い「がん」「心疾患」「肺炎」は、男性患者が多くなっています。
ほかにも女性は健康意識が高い傾向にあることや、女性ホルモンの作用で心疾患発症リスクが低いことも、女性の平均寿命が長い要因として挙げられるんです。
ちなみに男女差は健康寿命にも表われていて、厚生労働省の調査によると、男性は72.14歳、女性は74.79歳と2歳以上の開きがあります。
まずは健康寿命とは男女で差があり、要因によって左右されると認識してください。
医療技術の進歩もあいまってこの健康寿命は年々上がっていますが、いつまでも質の高い充実した生活を送るには、将来の病気に備えて今から生活習慣の見直しなどが必要です。
ここでは具体的に6つの項目を挙げて、わたしたちが講じるべき策を説明していきます。
1. 規則正しい食生活を送る
言うまでもないことですが、健康寿命とは規則正しい食生活ありきで延びます。
塩分や脂質の摂取を控える、食事は1日3回摂る、栄養バランスに配慮した食事メニューにするといった基本を守りましょう。
食事の時は野菜など食物繊維が多い食べ物を先に食べ、健康寿命を縮める“血糖値の上昇”を抑えるようにしてください。

2. タバコをやめる
また健康寿命とは違った指標で平均余命(ある年齢において何年生きられるか)という数値がありますが、喫煙することで8~10年も短くなってしまうんです。
喫煙の害(副流煙)は一緒に生活しているパートナーの平均余命や寿命にも悪影響を及ぼしますので、タバコはすぐにやめましょう。
3. 運動を習慣にして心肺機能を高める
また体を毎日動かしていると心の健康状態もよくなり、認知症の予防にもつながるのです。
人間の体は動くことで各器官の機能が正常に保たれますので、家から出ない生活は避けて、積極的に運動してください。
4. 地域や人と積極的につながる
それに伴い介護や認知症リスクが上昇しますので、趣味や生きがいを積極的に探し、他人とコミュニケーションを取るようにすることが重要です。
ちなみに女性は年齢を重ねても外出したり、新しいコミュニティーに加わったりといった行動をとることが多いですが、こうした事実も男性より寿命が長い理由として考えられます。
5. 健康診断を積極的に受ける
大切なのは自分では気づきにくい体の変化を見逃さず、異常が見つかったら早めに治療することです。
健康寿命とはこのような意識のもとで延びるものと自覚し、行政が行なう健康診断を必ず受けるようにしましょう。
またメタボリックシンドロームなどに着目した特定健診なども積極的に受診して、体の状態や前年からの変化をしっかり把握してください。

6. 睡眠の質をアップさせる
睡眠が浅いと免疫が低下して健康リスクが上がるだけでなく、脳にたまる疲労物質が排出されず、将来、認知症を発症する可能性が高まるのです。
夜中に寝苦しくなって何度も目が覚める、朝起きたときに寝た気がしないと感じるといった睡眠のお悩みを抱えている方は、快眠をサポートする枕やマットレスを使ってみることをおススメします。
深い眠りが得られると目覚めの気分が一変し、1日の行動力がアップしますので、運動や人付き合いに対しても積極的になれますよ。
以上、健康寿命を延ばすための対策を6つお伝えしてきました。
病は突然やってくるもので、今まで普通に生活していた人が急に寝たきりになるケースも少なくありません。
このようなトラブルを避け、いつまでも充実感あふれる生活を送るためにも、今日からさっそく生活習慣の改善スタートです!