骨盤は体全体を支えるだけでなく、下半身と背骨の連携をスムーズにするとか、骨盤内部にある内臓を保護するといった重要な役割を持っています。
この骨盤が筋力の低下や姿勢が悪いことなどが原因で歪んでしまうと、腰痛や肩こり、生理不順や冷えなど、さまざまな症状が出るのです。
こうした健康トラブルを避けるために、ここで骨盤矯正の重要性を改めて確認し、歪み矯正に効果的なストレッチのポイントなど、予防と改善策を押さえていきましょう。
骨盤矯正が多くの女性に必要な理由
骨盤の歪みが引き起こす症状のなかでもっとも多いのは、腰痛(坐骨神経痛や筋・筋膜性腰痛症など)です。
腰痛が慢性化していて、病院に行ってもその原因がわからないと言われた方は、骨盤の歪みを疑ってみましょう。
骨盤矯正をせずに歪みを放置していると、痛みが増加して歩行が困難になることもありますし、基礎代謝が低下して肌コンディションが悪くなるなど、美容面にも悪影響が及びますので、軽視は厳禁ですよ。
とくに、男性より筋肉量が少ない女性と、加齢に伴って筋力が低下しているシニア層の方は注意が必要です。
該当する人はもちろんのこと、今は自覚症状がない人も、骨盤矯正のストレッチなどを始める前に下記の方法で骨盤が歪んでいないか確認してみてください。
・背中を壁につけたとき、できた隙間に手が入らない、もしくはこぶし大のスペースができる
・直立状態で目を閉じて足踏みを50回した後、もとの場所からかなり離れた位置に移動している
上記2つのチェック方法のどちらかに当てはまったら、ストレッチなどで骨盤矯正をして、歪み解消を目指しましょう。
骨盤矯正につながるストレッチや改善ポイントは?
骨盤矯正の方法で一番ポピュラーなのは、自宅でも手軽にできるストレッチですね。ここでは、一番カンタンな3ステップのストレッチを紹介します。
①座った状態で一方のひざを立て、ひじをひざに当てる
②背筋を伸ばしながら、ひじでひざを押す
③ひざを押した状態を30秒程度維持する
ストレッチ以外に見直したいのが、敷寝具の状態です。
最適なケアをしてもへたった状態が変わらないとか、腰が沈みすぎる寝姿勢になってしまう場合は、買い替えを検討するのも歪み解消につながる1つの方法です。
ただし、マットレスなどの敷寝具は、実際に使ってみないと反発力が自分に合っているか判断できませんので、反発力を調整できる仕様になっている商品を使ってみてください。
また、筋力をアップするために運動習慣を身につけることや、食生活を改善こともお忘れなく。
食事では卵や豆類、肉(主に鶏肉)や魚といった食材を3度の食事に加えてください。
さらに、デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとるときは、こまめにストレッチを行なうとか、体の一方に体重をかけないと意識することも歪みの防止につながります。
このように骨盤矯正ストレッチを習慣にすると同時に、日々の生活全般をひと通り見直すと、改善点がいくつも見つかりますので、できることから対策を講じていきましょう。
骨盤の歪みが解消すれば、健康年齢が上がって生活の質が上がることも期待できますよ!