男性だけでなく女性にも人気のサウナには、さまざまな健康効果が期待できます。
ただし利用時の注意点を知っておかないと、思わぬ体調不良が発生することも。
現時点で“サウナー”である方はもちろんのこと、これからサウナデビューする方も、メリットとデメリットをきちんと理解しておきましょう。
ドライサウナとミストサウナの違いは?
フィンランド発症の蒸気浴であるサウナは、ドライサウナとミストサウナに大別されます。
ドライサウナは温度が低く設定されていて、体への負担を抑えて発汗が促されるのが特徴です。
一方、お湯を霧状にして湿度を上げるミストサウナは、湿度はミストの影響で100%近くになることから、体感的にドライサウナより熱く感じます。
いずれも、サウナに入った後に水風呂に入るといった流れを2回繰り返すのがサウナの基本です。
その後、休憩スペースなどで体を休めると、”整う”と感じるようになります。
この整う状態が、多くのサウナーが感じている健康効果です。
では、具体的にサウナのメリットをチェックしていきましょう。
1. 疲労回復が進む
サウナに入ると血行が促進されますが、人によってはその量が通常の2倍になることも。
血のめぐりがよくなれば、体の各所に十分な酸素が届けられて疲労回復が進みますし、疲れきった脳もスッキリするんです。
2. 体内にたまった老廃物が排出される
体の老廃物は汗からも排出されますので、サウナに入って発汗量が多くなればその排出量も増えます。
また汗と一緒に疲労物質も排出されますから、疲れがさらにとれやすくなるというメリットも得られるのです。
3. 肌が美しくなる
発汗が促されると、毛穴につまった汚れが流れ落ちます。
さらに血流の改善で細胞の新陳代謝も進み、古い角質が新しい細胞と入れ替わり、肌が美しくなっていくんですね。
これと同時に女性に多いむくみも解消されることから、肌コンディションも整いやすくなります。
サウナに併設されていることが多い岩盤浴も利用すれば、肌の保湿力が高まるというメリットも得られますので、アンチエイジングとしてサウナを利用するのもアリですね。
4. 自律神経が整って眠りの質も上がる
高温のサウナに入っていると心身を活動的にする交感神経が優位になりますが、休息することで今度は副交感神経がONになり、休息が促されます。
このような神経の切り替えが、自律神経を整えることにもつながり、睡眠にも好影響を及ぼすんです。
ちなみに寝る2時間前にサウナに入ると深部体温(内臓付近の温度)が上がるのですが、サウナから出た後はその温度が急激に低下します。
この温度変化が寝つきの良さを招き、深い眠りにいざなってくれるのです。
自宅にサウナがある方は、快眠のためにサウナに入る時間を工夫してみるのもおすすめです。
覚えておきたいサウナのデメリット
健康面でのメリットが多いサウナですが、デメリットもあることも認識しておきましょう。まず押さえておきたいのは、脱水症状を起こすリスクがあるというデメリット。
発汗量が多くなれば体内の水分が減少しますので、こまめに水分補給しながらサウナを楽しんでくださいね。
個人差もありますが、1回のサウナで体内から300ml以上の水分が失われることを考慮して、同量の水分を摂取しましょう。
脱水状態に陥ると血液がどろどろの状態になり、心疾患のリスクが高まります。
乾燥度が高いサウナに入ると肺や呼吸器へのダメージが大きくなりますから、ぜんそくや肺疾患がある人は注意が必要です。
またサウナの熱が精子の生産や活動に悪影響が出るという研究もあるので、妊活中の男性はサウナの行く頻度を少し検討してみてもいいかもしれません。
そして男女共通して、サウナに入ると髪の毛へのダメージが大きいというデメリットがあります。
発汗によって髪の毛に含まれた水分も流出しますし、髪の毛の主成分であるタンパク質は熱に弱いという特徴もあります。
サウナに入る頻度が高くなると髪の毛が傷みやすくなるのは、こうした理由があるからです。
このデメリットを解消するのにおすすめなのが、サウナハットの使用。
サウナハットをかぶってサウナに入れば、熱だけでなく摩擦からも大切な髪を守れますし、のぼせも防止できるなど、たくさんのメリットが得られますよ。
以上が、サウナのメリットとデメリット、そして利用時の注意点です。
正しい方法で利用すれば、サウナは心身の健康度を向上させて、日々の活動力アップまでサポートしてくれます。
メリットとデメリットを理解すれば、いろんな種類のサウナが安全に楽しめますし、旅先で絶景を眺めながら汗を流すといった楽しみも広がります。
本記事で解説したポイントを知識として身につけてくださいね。