そんなときは、ストレッチで筋肉の疲れを解消するとともに、症状が出る原因に合わせた防止対策も講じましょう。
最適な首こり予防ができれば、仕事や家事などのパフォーマンス向上が期待できますし、毎日いきいきとした生活が送れますよ。
首こりを引き起こす原因と対処法
ではさっそく、首こりを引き起こす主な原因3選と対処法をご紹介していきましょう!1.スマートフォン使用時の姿勢が悪い
体重の約10%もの重さがある頭を支える首ですが、前かがみの姿勢になると首筋や肩などにかなりの負担がかかります。
首を30度傾けてスマホを操作すると、首筋などにかかる頭部の重さは18キロに増加するという調査結果もありました。
この姿勢を続けていると、首筋が緊張した状態が継続して血行が悪くなり、筋肉はこわばって首こりを引き起こすのです。
首こりが悪化すると筋肉のまわりに老廃物がたまり、神経を刺激して新たな痛みを発症しますので、正しい姿勢を保つことはもちろんのこと、スマホを使うときは15分おきに休憩を取り、首や肩のストレッチを行なってください。
2.筋肉疲労によって眼精疲労を発症している
わたしたちが近くのものを見るときは、ピントを合わせるための「毛様筋」が緊張した状態になります。
スマホのように至近距離で文字などを見る機器を使うと、その緊張度はさらに高まり、時間の経過とともに疲労が蓄積して眼精疲労を引き起こすのです。
単なる疲れ目は睡眠をとることやストレッチで解消しますが、眼精疲労は首こりや肩こり、吐き気やめまいなどを発症します。
眼精疲労を予防するためにも、スマホなどの使用時間は最低限にし、姿勢が崩れないようにすることと、適度に目を休めることを心がけてください。
ちなみに、遠くの景色を見ると毛様筋が緩んで疲労回復につながりますので、ストレッチとともに日頃の習慣にしましょう。
また、ドライアイも眼精疲労の原因となって首こりなどを慢性化させる恐れがありますので、目を酷使した後や乾きを感じるときは、目薬でケアすることもお忘れなく。
3.ストレートネックを発症している
わたしたちの頸椎はまっすぐの状態ではなく、緩やかなカーブを描いています。
しかし、このカーブが失われてしまうと首筋などへのダメージが大きくなり、首こりに悩まされるのです。
試しに壁に肩とお尻、足のかかとをつけた状態でまっすぐ立ってみてください。
この時、頭が壁から離れるようでしたら、ストレートネックを発症している可能性があります。
慢性的な首こりや肩こりなどに悩まされている方や、ストレッチだけでは症状が緩和しない方は、一度、整形外科を受診しましょう。
以上、首こりを引き起こす原因と対処法を3つ紹介してきました。
スマホなどの電子機器の進化によって、わたしたちの生活はどんどん便利になっていきますが、目に見えない体へのダメージも増えていることをしっかり認識したうえで、症状の改善と予防を徹底していきましょう。
ちなみに、枕の高さが合っていないことも首筋のダメージアップの要因となりますので、この機会に今使っている寝具の状態を確認するとともに、快眠につながるアイテムに買い替えることも検討してみてはいかがでしょうか。