GOKUMINコラム
寝具相談室

マットレスのせいで背中が痛い?おすすめ商品や硬さの選び方を紹介

「寝ているときに背中が痛くてぐっすり眠れない」「朝起きると背中に痛みがある」といった場合は、使っているマットレスが体に合っていないのかもしれません。

体に合っていないマットレスを使い続けると、背中の痛み以外の不調にもつながる恐れがあるので注意が必要です。

今回は、マットレスによって背中が痛くなる原因、背中を痛めないマットレスの選び方、避けるべきマットレス、背中が痛い人におすすめのマットレスについて詳しく解説します。



1.マットレスのせいで背中が痛い?3つの原因

マットレスによって背中に痛みを感じるときは、以下の3つの原因が考えられます。


  • マットレスの硬さが硬すぎる/柔らかすぎる
  • マットレスが古くなっている
  • マットレスが薄すぎる

それぞれの原因についてチェックしてみましょう。


寝起きに背中が痛いと感じるときは、以下の記事も参考にしてみてください。

https://gokumin.co.jp/blogs/column02/back-hurts?srsltid=AfmBOoplZQKeoR9v-C1Le5IBPrqEgPFWfnAl-p2GyMsO0wRaKcP2FniX



1-1.マットレスの硬さが硬すぎる/柔らかすぎる

寝ているときは真っ直ぐ立っているときと同じように、背骨が緩やかなS字カーブを描いている状態が理想的な寝姿勢です。

理想的な寝姿勢を保つには、適度な硬さで体圧分散性(体にかかる圧力を分散させる性質)に優れたマットレスを選ぶことが重要です。

マットレスの硬さが硬すぎたり柔らかすぎたりすると体への負担が大きくなり、背中の痛みを引き起こすことがあります。


【マットレスが硬すぎる】

マットレスが硬すぎると体にフィットせず、仰向けに寝たときに背中やお尻、ふくらはぎなどに体圧が集中します。

首や肩甲骨の間、腰のくびれなどは浮いている状態になり、体圧が集中している背中などに負荷がかかって血行不良や痛みの原因となります。


【マットレスが柔らかすぎる】

マットレスが柔らかすぎると、反発力不足で腰が深く沈み込んでしまい、理想的な寝姿勢を保てません。

「く」の字のような姿勢になって体に負担がかかるため、背中の痛みにつながる可能性があります。

また、体が沈み込むことで寝返りが打ちにくくなり、同じ部分が圧迫されることも背中に痛みを感じる原因となります。


1-2.マットレスが古くなっている

寝ていて背中に痛みを感じるときは、マットレスが古くなっているのが原因の可能性もあります。

古くなったマットレスは反発力が失われているため、理想的な寝姿勢を保てずに体への負担が大きくなります。

背中の痛み以外にも、マットレスの寿命のサインは以下のようなものがあります。


  • 朝起きたときに疲れが取れている感じがしない
  • マットレスの腰部分がヘタっていて、凹みが戻らない
  • コイルの軋む音がする(コイルマットレスの場合)
  • コイルが体に当たる(コイルマットレスの場合)

古いマットレスは本来の寝心地や機能性を失っているため、寿命のサインが見られたら買い替えを検討しましょう。


1-3.マットレスが薄すぎる

マットレスは十分な厚みがないと体重を支えきれず、背中や腰に床の硬さを感じる『底つき感』が生じます。

底つき感があるマットレスは寝心地が悪く、背中への負担が大きくなって痛みにつながる可能性があります。

また、コイルマットレスの場合は、コイルの上に敷いている詰め物が薄いと底つき感を生じやすいです。

低品質なコイルマットレスは詰め物が薄いことが多いので、マットレス本体の厚みだけでなく、詰め物の厚みにも注目しましょう。


2.背中を痛めないマットレスの選び方

背中への負担を与えにくいマットレスは、理想的な寝姿勢を保てること、寝返りがしやすいことが重要なポイントとなります。

そのためには、体圧分散性と反発力の優れたマットレスを選ぶことが大切です。

マットレスの素材別の体圧分散性・反発力は以下の通りです。


種類

素材

体圧分散性

反発性

コイルマットレス

ポケットコイル

ボンネルコイル

ノンコイルマットレス

ハイブリッドウレタン(低反発+高反発)

高反発ウレタン

低反発ウレタン

一般ウレタン

ファイバー

ラテックス


マットレスの素材の中で体圧分散性・反発力に優れていて背中への負担が少ないのは、以下の3つです。


  • ポケットコイル
  • ハイブリッドウレタン(低反発+高反発)
  • ラテックス

ここでは、おすすめのマットレスの特徴を紹介します。


2-1.ポケットコイル

ポケットコイルマットレスはコイルマットレスの一種で、不織布で包んだコイルスプリングが敷き詰められているのが特徴です。

ひとつひとつのコイルが独立していているので体の凹凸に合わせてフィットし、体圧分散性に優れています。

また、コイルスプリングの反発力があるため、理想的な寝姿勢を保って背中への負担を軽減できます。

基本的にポケットコイルは柔らかめの寝心地のものが多いですが、低品質のポケットコイルマットレスは反発力が弱くて体が沈み込みすぎてしまったり、詰め物が薄かったりすることがあるので注意しましょう。

また、寝心地は使用しているコイルスプリングの線径や配列方式によっても変わります。


【コイルスプリングの線径(太さ)】

  • 1.8mm:柔らかめ
  • 1.9mm:普通
  • 2.0mm以上:硬め

【コイルスプリングの配列方式】





配列方式

特徴

寝心地

平行配列

コイルスプリングを平行に敷き詰めていて隙間がある

柔らかめ

交互配列

コイルスプリングを交互に敷き詰めていて隙間が少ない

硬め


2-2.ラテックス

ラテックスマットレスはゴムの木の樹液を原料としており、体にフィットする柔らかい寝心地と、体が沈み込みすぎない反発力の高さが特徴です。

体圧分散性と反発力どちらも兼ね備えていて寝返りもしやすいので、背中や腰への負担を軽減したい人に向いています。

ラテックスマットレスは耐久性が高く、抗菌作用があるのでダニやカビが発生しにくいことも魅力となっています。

ただし、ラテックスマットレスは重量があるので、お手入れがしにくかったり、ベッドフレームの対荷重を超えてしまったりする場合があるので注意しましょう。

素材自体の通気性があまり良くないので、通気性を良くする工夫が施してある商品を選ぶのがおすすめです。

ゴムアレルギー(ラテックスアレルギー)を持っている人はアレルギー症状が出る恐れがあるため、ラテックスマットレスの使用は控えることをおすすめします。


2-3.ハイブリッドウレタン(低反発+高反発)

ハイブリッドウレタンマットレスは、体圧分散性の優れた低反発ウレタンと反発性の優れた高反発ウレタンを組み合わせているのが特徴です。

2層構造、3層構造などさまざまな組み合わせ方がありますが、上層には体に圧迫を与えない柔らかい寝心地の低反発ウレタンが使用され、下層には体を支える高反発ウレタンを使用するのが一般的です。

それぞれのウレタンの良いところを生かした寝心地となっており、体が沈み込みすぎずに理想の寝姿勢を保ちやすいので、背中への負担を軽減できます。

また、ハイブリッドウレタンは、頭部・腰部・足部で3ゾーンに分かれており、それぞれのウレタン層の入れ替えができるタイプもあります。

「頭部や足部は柔らかい寝心地で、腰部分は硬めの寝心地がいい」というように自分の好みに合わせて調整できるので、快適な睡眠を手に入れやすいでしょう。



3.背中をが痛い人は避けるべきマットレス

マットレスの中には、背中の痛みがある人が使うと背中への負担が大きくなり、痛みが悪化してしまう可能性があるものもあります。

背中が痛い人は避けた方がいいマットレスは、


  • 一層構造
  • 厚みが7cm以下
  • 耐久性が低い

です。

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。


3-1.一層構造

一層構造のマットレスは多層構造のマットレスと比べると体のサポート力が低く、背中の痛みにつながる恐れがあります。

多層構造のマットレスは、それぞれの層に寝心地や機能性が異なる素材を使うことで、体にフィットしつつしっかりと体をサポートします。

背中への負担を抑えるなら、バランス良く体を支えて正しい寝姿勢を保ちやすい多層構造のマットレスを選ぶのがおすすめです。


3-2.厚みが7cm以下

マットレスの厚みが薄すぎると底つき感が生じて背中に負荷がかかりやすくなるため、厚みのあるマットレスを選ぶことをおすすめします。

必要最低限の厚さは自分の体重が目安となります。

ウレタンマットレスの場合、体重別の必要最低限の厚さは以下の通りです。


体重

必要最低限の厚さ

30kg

5cm

60kg

7cm

80kg

10cm

100kg

13cm


ウレタンマットレスの一般的な厚みは10〜14cm程度です。

厚みが7cm以下のものは底つき感が出ることがあるため、背中に痛みがある人は最低でも8cm以上のものを選ぶと良いでしょう。

コイルマットレスの場合は、マットレス本体の厚みが20cm以上、詰め物の厚みが3cm以上あると底つき感が生じにくくなります。


3-3.耐久性が低い

耐久性が低いマットレスはすぐにヘタってしまい、底つき感や寝姿勢の崩れによって背中の痛みが悪化する恐れがあります。

そのため、背中に痛みがある人は、耐久性のあるマットレスを選ぶことも重要なポイントです。

マットレスの耐久性(寿命)は素材によって異なりますが、ウレタンマットレスの場合は密度が高いほど耐久性も高くなります。


ウレタン密度

19D以下

20~25D

30D以上

耐久年数目安

数ヶ月〜1年

1年〜3年

5年以上


ウレタンマットレスの密度は「D」という単位で表記されているので、マットレスを購入する際は注目してみましょう。


4.背中が痛い人におすすめのマットレス5選

背中が痛い人がマットレスを選ぶときは、以下の4点がポイントになります。


  • 体圧分散性や反発力に優れた素材を使っている
  • 多層構造である
  • 厚みが8cm以上ある
  • 耐久性が高い

GOKUMINでは、背中が痛い人にぴったりのマットレスを多数取り扱っています。

ここでは、背中が痛い人におすすめマットレスを5つ紹介します。

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4-2.$商品名$


4-3.$商品名$


4-4.$商品名$


4-5.$商品名$


まとめ

マットレスによる背中の痛みは、硬さや厚み、耐久性などさまざまなことが原因となって起こります。

寝ていて背中が痛いと感じる場合は、今使っているマットレスの状態を確認してみましょう。

今回紹介した原因が当てはまるなら、背中を痛めないマットレスの選び方のポイントやGOKUMINおすすめ商品を参考に、マットレスの買い替えを検討してみることをおすすめします。

ただし、背中の痛みはマットレスが原因ではない場合もあるため、「背中の痛みによって日常生活に支障がある」「対策をしても改善しない」というときは医療機関を受診しましょう。



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