マットレスは寝汗によるシミやダニ、カビなどさまざまなトラブルが起こることがあります。
マットレスを清潔に使うには、どのような対策を行うと良いのでしょうか。
今回は、汚れ別のマットレスの掃除方法、マットレスを長持ちさせるためのお手入れ方法、掃除する際の注意点、買い替えるタイミングについて詳しく解説します。
手軽にお手入れをしたい人におすすめしたいGOKUMIN『エアウォッシュマットレス』の特徴も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
1.【汚れ別】マットレスの掃除方法
マットレスについた汚れによって、掃除方法は異なります。
ここでは、以下の代表的な汚れ別に、マットレスの掃除方法を紹介します。
- 寝汗によるシミ
- カビ
- ダニ
- ジュースなどの飲み物
- おねしょ
- 黄ばみ
マットレスをきれいに保つために、それぞれの掃除方法を把握しておきましょう。
1-1.寝汗によるシミ
人は一晩でコップ一杯程度の汗をかくといわれており、寝汗がマットレスに染み込むとシミができてしまうことがあります。
寝汗のシミができてしまったら、重曹を使って汚れを落とすのが効果的です。
<用意するもの>
- 重曹:大さじ1~2杯
- 水:300ml
- タオル
<手順>
1.水300mlに重曹大さじ1~2杯を入れて混ぜ、重曹水を作る
2.タオルに重曹水をつけて固く絞る
3.シミ部分にタオルを押し当てながら拭く
4.シミが取れるまで手順2〜3を繰り返す
5.水で濡らしたタオルを固く絞り、重曹水が残らないように水拭きする
6.乾いたタオルで水分を拭き取り、しっかりと乾燥させる
1-2.カビ
マットレスに湿気が溜まると、カビが発生することがあります。
カビが発生したときは、消毒用エタノールを使って掃除しましょう。
<用意するもの>
- 消毒用エタノール
- スプレーボトル
- タオル
- ぬるま湯
<手順>
1.スプレーボトルに消毒用エタノールを入れる
2.カビが発生している部分に消毒用エタノールを吹きかけて放置する(1時間程度)
3.ぬるま湯で濡らしたタオルを軽く絞り、カビのある部分を叩くように拭き取る
4.カビが落ちたら、乾いたタオルで水分を拭き取ってしっかりと乾燥させる
1-3.ダニ対策
マットレスは高温多湿な状態になりやすく、ホコリや食べかす、フケ、皮膚の垢などダニのエサとなるものが溜まりやすいため、掃除をしないとダニが繁殖することがあります。
ダニは熱と乾燥に弱いため、日頃から布団乾燥機を使って掃除をするのがおすすめです。
<用意するもの>
- 布団乾燥機
- 掃除機
<手順>
1.ダニは暗い場所を好むため、掃除前に1〜2時間程度部屋を暗くしてダニをマットレスの表面に出す
2.布団乾燥機のダニ退治機能を使い、マットレスを乾燥させる
3.マットレスに掃除機をかけてダニの死骸を除去する
4.必要に応じて数回繰り返す
1-4.ジュースなどの飲み物
マットレスにジュースやお茶など飲み物をこぼしてしまったときは、中性洗剤を使用しましょう。
<用意するもの>
- 中性洗剤
- タオル
- 水
<手順>
1.タオルを水で濡らして固く絞る
2.こぼした部分をタオルで叩くようにして汚れを拭き取る
3.汚れが落ちない場合は中性洗剤を水で薄めたものを用意し、タオルに含ませて叩くようにして汚れを拭き取る
4.汚れが落ちたら、マットレスに洗剤が残らないようにタオルで水拭きする
5.乾いたタオルで水分を拭き取り、しっかりと乾燥させる
1-5.おねしょ
子供がおねしょをしてしまったときは、おしっこの臭い(アンモニア臭)を消す効果が期待できるクエン酸を使うのがおすすめです。
<用意するもの>
- クエン酸:小さじ1
- 水:200ml
- タオル
<手順>
1.水200mlにクエン酸小さじ1を入れて混ぜてクエン酸水を作る
2.タオルにクエン酸水をつけて固く絞る
3.おねしょをした部分にクエン酸水をつけてタオルを押し当て、汚れを吸い取る
4.マットレスにクエン酸が残らないように、水で濡らして絞ったタオルで水拭きする
5.乾いたタオルで水分を拭き取り、しっかりと乾燥させる
1-6.黄ばみ
マットレスに黄ばみがあるときは、汗やヨダレ、おねしょが原因の場合が多いです。
汗やヨダレで黄ばんでいる場合は『寝汗によるシミ』で解説した掃除方法を、おねしょで黄ばんでいる場合は『おねしょ』で解説した掃除方法を行いましょう。
黄ばんでいる原因がわからず、汗やヨダレ、おねしょの掃除方法を試しても汚れが落ちない場合は、酸素系漂白剤を使って掃除するのがおすすめです。
<用意するもの>
- 酸素系漂白剤
- タオル
- ドライヤー
<手順>
1.タオルをお湯で湿らせ、酸素系漂白剤を少量つけて固く絞る
2.黄ばみのある部分を叩くようにして汚れを落とす
3.黄ばみが落ちるまで繰り返す
4.汚れが落ちたら、マットレスに酸素系漂白剤が残らないようにタオルで水拭きする
5.乾いたタオルで水分を拭き取り、しっかりと乾燥させる
2.マットレスを長持ちさせるためのお手入れ方法
2-1.毎日行うといいお手入れ
毎日行うといいお手入れは、『掛け布団をめくってマットレスの湿気を逃す』、『寝室の換気をする』の2つです。
【掛け布団をめくって湿気を逃す】
マットレスには寝ている間にかいた汗や空気中の湿気がこもりやすいため、放置していると寝汗によるシミやカビ、ダニの発生につながります。
マットレスの湿気を取り除くために、朝起きたら掛け布団をめくってマットレス全体の湿気を逃しましょう。
【寝室の換気をする】
寝室に湿気が溜まると、寝具全体にカビが発生しやすくなります。
睡眠中に発生した湿気を逃すために、朝起きたら寝室の換気をして、空気の入れ替えをしましょう。
寝室環境に合わせて、以下のように空気の通り道を作ると効率よく換気ができます。
対角線上に窓がある寝室の場合 |
2カ所の窓を開ける |
1カ所しか窓がない寝室の場合 |
窓とドアを開けて、窓方面に向けてサーキュレーターや扇風機を設置する |
窓がない寝室の場合 |
ドアを開けて、ドア方面に向けてサーキュレーターや扇風機を設置する |
2-2.週に一回行うといいお手入れ
週に一回行うといいお手入れは、『シーツや枕カバーなどの交換をする』と『マットレスの陰干しをする』です。
【シーツや枕カバーなどの交換をする】
直接肌に触れている寝具は寝汗や汚れがつきやすいため、週に一回を目安に交換すると清潔な状態を保つことができます。
シーツやカバーは最低でも2枚は用意しておき、洗濯・交換を同時に行なってローテーションするのがおすすめです。
シーツやカバーを洗うときは洗濯表示を確認して、正しい洗濯方法で洗いましょう。
注意したいのが、シーツを外すときです。
マットレスに汚れが落ちるとダニのエサとなって増殖する原因になるので、シーツを外すときはゆっくりと外側から内側に向かって折り畳んで外しましょう。
【マットレスの裏面を乾燥させる】
マットレス内の湿気を逃すために、風通しの良い場所で壁に立てかけるなどして、定期的にマットレスの裏面を空気に触れさせて乾燥させましょう。
マットレス全体に風が当たるように扇風機を設置すると、効率よく湿気を放出できます。
お手入れの頻度は、スプリングマットレスの場合は週に一回、ウレタンマットレスの場合は週2〜3回が目安です。
2-3.月に一回行うといいお手入れ
月に一回行うといいお手入れは、『マットレスに掃除機をかける』『パッド類を交換する』です。
【マットレスに掃除機をかける】
マットレスにはホコリや髪の毛、垢などさまざまな汚れが付着するため、月に一回は掃除機をかけて取り除きましょう。
掃除機のローラー部分の汚れを除去してきれいにして、シーツやパッド類を外してからマットレス全体にじっくりと掃除機をかけましょう。
マットレスの表面だけでなく、裏面も掃除機をかけるのがポイントです。
角や縁の部分は汚れが溜まりやすいので、念入りに掃除機をかけましょう。
【パッド類を交換する】
敷きパッドやベッドパッドは、月一回を目安に洗濯・交換するのがおすすめです。
洗濯表示をよく確認して、正しい方法で洗いましょう。
2-4.季節ごとに行うといいお手入れ
季節ごとに行うといいお手入れは、『マットレスのローテーション』です。
マットレスはずっと同じ面を使っていると、同じ場所に負荷がかかって部分的にへたりやすくなります。
また、特定の場所ばかりに寝汗がつくと染みついてしまい、カビやダニの発生につながります。
マットレスのローテーションをしてない場合は、季節ごと(3ヶ月に1回が目安)にマットレスの上下表裏を入れ替えて、負荷がかかる場所や寝汗がつく場所を分散しましょう。
例えば、上下を入れ替えたら、次の季節には表と裏を入れ替えるといったように、ローテーションしていきます。
ウレタンマットレスやラテックスマットレスなど通気性の良くないマットレスの場合は、1ヶ月に1回を目安にローテーションするのがおすすめです。
2-5.年に一回行うといいお手入れ
年に一回行うといいお手入れは、『専門業者によるクリーニング』です。
専門業者にクリーニングを依頼すると、業務用の洗剤や機材を使って洗浄してくれるため、日常的なお手入れでは取り除けない頑固な汚れやダニ、カビなどの除去が可能です。
ただし、クリーニングができるのは、ポケットコイルやボンネルコイルなどのスプリングマットレスです。
ウレタンマットレスやラテックスマットレスは水や熱に弱いため、基本的にクリーニングはできません。
スプリングマットレスでも対応していない場合があるので、依頼する際はしっかりと業者に確認しましょう。
3.マットレスを掃除する際の注意点
マットレスを掃除する際には、以下のような注意点があります。
- マットレスの説明書を確認する
- 天日干しや高温のアイロンに注意する
- 買い替えの検討も行う
それぞれの注意するべきポイントをチェックしてみましょう。
また、洗えないマットレスの掃除方法についても解説します。
3-1.マットレスの説明書を確認する
マットレスの素材や商品によって、取り扱い方やお手入れ方法は異なります。
説明書を確認しないまま掃除をすると、誤った掃除方法や使ってはいけない洗剤を使用してしまう恐れがあります。
マットレスの破損や変質を招いたり、劣化を早めて寿命が短くなったりする場合があるため、掃除する際はマットレスの説明書や洗濯表示タグを必ず確認しましょう。
3-2.天日干しや高温のアイロンに注意する
ダニやカビの発生を防ぎ、長持ちさせるには、定期的にマットレスを干して湿気を放出することが大切です。
マットレスを干す際は、室内で陰干しするのが基本です。
殺菌したいからといって天日干しすると、劣化を引き起こして寿命が短くなってしまう場合があります。
とくに、ウレタンマットレスやファイバーマットレス、ラテックスマットレスは高温に弱いため、天日干しするのは避けましょう。
また、ダニ除去のために、高温のスチームアイロンを使うのもNGです。
側生地も傷めてしまうので、マットレスは高温に晒さないようにしましょう。
3-3.買い替えの検討も行う
汚れやダニ、カビなどは日頃のお手入れやクリーニングで除去することが可能ですが、長く使っていて汚れが気になる場合は買い替えを検討しましょう。
マットレスには寿命があるため、使っているうちに徐々に劣化して、寝心地が悪くなったり性能が低下したりするからです。
寿命を迎えたマットレスを使い続けると、肩こりや腰痛など体の不調や睡眠の質の低下にもつながるので注意しましょう。
マットレスの買い替えるべきタイミングについては、後ほど詳しく解説します。
3-4.洗えないマットレスの掃除方法
マットレスには、水で洗えるものと洗えないものがあります。
【洗えるマットレス】
ファイバー系マットレス |
基本的に水洗いできない |
高反発ウレタンマットレス |
商品によって洗濯できるものがある |
【洗えないマットレス】
スプリングマットレス |
基本的に洗濯できない(クリーニングは可能) |
低反発ウレタンマットレス |
基本的に洗濯できない |
ラテックスマットレス |
基本的に洗濯できない |
水で洗えないマットレスは、中性洗剤を使って拭き掃除をしましょう。
<用意するもの>
- 中性洗剤
- タオル
- ぬるま湯
- 水
<手順>
1.洗面器にぬるま湯を入れて中性洗剤を溶かす
2.タオルを浸して軽く絞る
3.汚れがある部分を叩くようにして拭き取る
4.洗剤が残らないように、水で濡らしたタオルで拭き取る
5.乾いたタオルで水分を拭き取る
6.風通しの良い場所でしっかりと乾燥させる
4.マットレスを買い替えるべきタイミングとは
4-1.マットレスの寿命
4-1-1.スプリングを使用しているマットレスの場合
スプリングマットレスは大きく分けてポケットコイルマットレスとボンネルコイルマットレがあります。
ポケットコイルマットレス |
コイルが一つひとつの袋に入って独立しており、負荷が分散されやすい特徴があります。 一部のコイルが劣化しても他のコイルで補うことができますが、長期的に使うと反発力が低下してへたりが生じます。 |
ボンネルコイルマットレス |
コイルが連結しており、全体で体を支える構造になっています。 一部のコイルが劣化すると他のコイルにも影響が出やすいです。 |
使用している環境やお手入れによって異なりますが、ポケットコイルマットレスは7〜10年程度、ボンネルコイルマットレスは6〜9年程度が寿命の目安です。
4-1-2.スプリングを使用していないマットレス(低反発・高反発マットレス)の場合
スプリングを使用していないマットレスの代表的な種類には、ウレタンを使用した低反発マットレスと高反発マットレスがあります。
低反発マットレス |
柔らかく沈み込み、体圧分散性に優れているのが特徴です。 反発力や耐久性はやや低めで、へたりが生じやすく、直射日光や高温多湿な環境で劣化が早まりやすいです。 |
高反発マットレス |
硬めの寝心地で、体の沈み込みを適度に抑えて理想の寝姿勢を保ちやすい特徴があります。 低反発マットレスと比べると、反発力や耐久性が高く、へたりにくいです。 |
使用している環境やお手入れによって異なりますが、低反発マットレスは3〜5年程度、高反発マットレスは5〜8年程度が寿命の目安です。
4-2.マットレスを買い替える目安
マットレスの寿命は、使用している環境によっても左右します。
寿命の目安より前であっても、以下のような劣化のサインがある場合は買い替えを検討しましょう。
【へたりが目立つ】
マットレスは体圧による負荷がかかるため、長期間使用すると弾力性が低下してへたりが目立ってきます。
へたってしまったマットレスは、基本的に自分で元に戻すことはできません。
とくに、腰を支えている部分はへたりが生じやすいため、マットレスの中央がへこんでいて戻らないようなら買い替えのサインといえるでしょう。
【寝ているときに軋む音がする】
スプリングマットレスを使っている場合、寝ているときにギシギシと軋む音がするときが買い替えのタイミングです。
マットレスの軋む音はコイルの経年劣化によって起こるもので、長期間使って劣化が進むと軋む音がひどくなります。
【寝たときにコイルが体に当たる】
スプリングマットレスを使っている場合、寝たときに内部のコイルが体に当たるときも買い替えを検討した方が良いでしょう。
マットレスの表面にある詰め物(クッション材)が経年劣化によってへたると、寝たときにコイルを感じるようになります。
そのまま使い続けるとコイルがマットレスを突き破る恐れもあるため、早めに買い替えを検討しましょう。
洗濯機で洗えてお手入れ簡単!GOKUMINエアウォッシュマットレス
マットレスを手軽にお手入れしたいなら、GOKUMINの『エアウォッシュマットレス』がおすすめです。
エアウォッシュマットレスは洗剤や柔軟剤を使って大型洗濯機やコインランドリーでの洗濯が可能で、浴室でシャワーによる水洗いもできます。
水を吸いやすく乾きやすいという特徴があり、一般的なウレタンと比べて2分の1程度の時間で乾くのも特徴のひとつです。
三つ折り設計なので汚れた部分だけ洗うことができ、定期的にローテーションして使えるので、へたりにくく長く使えます。
日本製の高弾性36Dウレタンを使用しており、体にフィットする柔軟性と寝返りしやすい弾力性を備えているため、寝心地にこだわりたい人にもおすすめです。
まとめ
マットレスの掃除方法は寝汗のシミやダニ、カビなど汚れによって落とし方が異なります。
汚れがついたときは、原因に合わせて適切な方法で対処しましょう。
シーツやカバーの洗濯、マットレスの湿気対策など、日頃のお手入れを欠かさないようにすると、マットレスを清潔に長く使いやすくなります。
今回紹介した掃除やお手入れのやり方を参考に、マットレスのメンテナンスを習慣にしましょう。
ただし、マットレスには寿命があるため、劣化のサインが現れたときは買い替えを検討してくださいね。