通気性が高くて放湿機能も優れているそばがら枕は、昔から人気の快眠サポート枕です。
しかし、天然素材を使っているため、お手入れ方法は通常の枕と異なります。
今回は知っているようで知らない、そばがら枕の洗い方について解説していきます。
現在使っている方はもちろんのこと、購入を検討している方も参考にしてください。
そばがら枕は丸洗いできない?
そばの実を乾燥させて作ったそばがらは、水分を大量に吸収すると素材が劣化するという特徴があります。
寝ている時にかく汗でしたら水分を吸収した後に放湿できますが、洗濯する際に水につけるとそばがらが湿ったままになり、機能が低下しやすくなるのです。
また水分が残ることで枕にカビが繁殖しやすい環境になるばかりか、素材が腐ってしまうこともあります。
したがってそばがら枕は洗濯機で丸洗いできませんし、手洗いでキレイにするという洗い方もNGなんです。
まずは、この点をしっかり覚えておいてください。
そばがら枕をお手入れするときは、カバーとそばがらを分別し、そのまま洗えるカバーは洗濯機で丸洗いします。
言うまでもないことですが、カバーが十分に乾いていないとそばがらに水分が移ってしまいますので、ハンガーにかけて干してしっかり乾かしてくださいね。
陰干しと天日干しでそばがらの機能を保つ
では、そばがらをお手入れするときの注意点を解説していきましょう。
そばがらは乾燥させることで衛生状態を保つことができます。
水を使った洗い方はできませんので、素材の内部にたまった水分の放湿がメインになります。
そばがらを乾燥させるには、枕カバーをつけたまま風通しのよい場所で陰干しケアを週1~2回行ないつつ、晴れた日は天日干しするのが基本です。
換気ができないなどの事情がある場合は、枕に扇風機の風を当てるのも有効です。
そして、半年に一度ぐらいのペースでそばがらを紙や布などの上に広げて、素材自体の天日干しを行ないます。
天日干しを行なった後、そばがらをザルに入れてふるいにかけると、使っているうちに素材から出てくる粉を取り除くことができ、衛生度がアップしますよ。
割れたそばがらが多くなってきたら、寝具店などで枕用のそばがらを購入して補充してください。
ただしそばがらは天然穀物のため一般のそばがらだと虫が湧いてしまいます。
必ず防虫加工が施されたそばがら枕用の商品を選ぶことをお忘れなく。
こうしたこまめなケアによって、そばがら枕の高さが変わることを防げます。
においやそばがらに付着した皮脂汚れなどが気になる方は、定期的にそばがらを全部取り換えるという方法も検討してみてください。
以上が、そばがら枕の正しい洗い方です。
清潔で機能が維持されたそばがら枕を使えば、髪や頭皮の健康が保てますし、眠りが深くなることも期待できますので、丁寧なお手入れを続けてくださいね。