湿気がたまって乾燥が不十分の状態の枕を使い続けているとカビやダニが繁殖しやすくなりますし、臭いも発生して快眠が妨げられますよね。
このようなトラブルを避けるためにも本記事で枕の干し方をマスターし、キレイな環境で質の高い睡眠を得るようにしましょう。
素材によって変わる枕の干し方
通販や寝具店で販売されている枕には、さまざまな素材が使われています。奈良時代に登場したそばがら枕は通気性に優れていることから今でも愛用者が多いですし、パイプやポリエステル素材の枕は丸洗いできるため衛生面にこだわる方に人気です。
最近は寝心地を格段に向上させたウレタン枕が注目を集めており、機能性が日進月歩で進化していますね。
しかし干し方などを間違ってしまうと素材が変質するタイプもあり、快眠どころか睡眠の質低下につながってしまいます。
とくに太陽光の影響を受ける天日干しは要注意です。
まずは天日干しができる素材と、日光が当たらないように陰干ししなくてはならない素材を理解しておきましょう。
・天日干し可能な素材・・・そばがら、パイプ、ポリエステルわた、あずき
・天日干し不可の素材・・・ウレタン、ラテックス、羽毛、ビーズ、
天日干し不可の素材は紫外線が当たると素材が劣化しますし、ウレタンなどは熱によって変質するんです。
その結果、頭部の圧力分散機能が失われ、寝心地が悪くなって眠りの深度も低くなります。
天日干しと陰干しの正しい手順は?
枕の干し方の基本は風通しがよい場所で行なうことと、枕の前面から放湿されるように工夫することの2点です。
天日干しの場合は枕を洗濯ネットなどカバーするアイテムで包んで、洗濯ばさみを使って日当たりの良い場所に吊るすという干し方がベスト。
注意したいのは、天日干しする時間帯です。
天気が良い日でも夕方になると湿度が高くなりますので、午前中のうちに干して内部をしっかり乾燥させることが重要だと覚えておきましょう。
一方で陰干しで枕を乾燥させる時は日が当たらない室内で枕を吊るし、高温にならないように注意してください。
風通しが悪い場合は、扇風機の風を枕に直接当てると乾燥が進みますよ。
ちなみにクッションの干し方や抱き枕の干し方も、枕と同じように素材によって干し方を選びましょう。
枕のように洗濯ばさみで吊るすといった干し方ができない場合は、表面を干したら裏面を乾燥させるといった方法で。
干す時間は枕の場合で1~2時間、クッションや抱き枕は3時間ぐらいを目安にしてください。
天日干しや陰干しによる枕の乾燥が終わったら、掃除機を使って表面に付着したゴミやほこりを吸い取ります。
最後に枕の形を整えたら作業完了です。
以上が、枕の正しい干し方です。
冒頭でもお話ししましたが衛生状態が悪化した枕は睡眠に悪影響を及ぼしますし、頭皮や顔の肌にもダメージを与えます。
また枕の湿気はへたりを招いて寿命を短くしますので、本記事で紹介した干し方でこまめにケアしていきましょう。