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抜け毛対策に必要な食べ物とは?毛周期の乱れについても解説!

頭部を衝撃から守っている髪の毛は、5~6年サイクルで生え変わっています。
しかし生活習慣が乱れていたり、ストレス過多な状態が続いていたりするとその周期が乱れて、薄毛や抜け毛に悩まされるのです。
このようなトラブルを避けるためにも、抜け毛対策に関する知識をしっかり身につけておきましょう。
今回は抜け毛が増える最大要因として挙げられる「栄養不足」について解説していきます。

 

栄養不足が抜け毛や薄毛につながる理由は?

毛根にある毛母細胞が分裂することで作られる髪の毛は、成長期と退行期、そして休止期の3つからなる毛周期に合わせて発毛と成長、脱毛を繰り返します。
休止期に入ると髪の毛は自然に抜ける一方で、新しい髪の毛を作り出す準備に入るのですが、食べ物から摂取した栄養が細胞に十分に行き届かないとその活動が停滞するのです。
その結果、休止期から成長期に戻らなくなり、発毛より抜け毛が多くなって髪全体のボリュームが減少。薄毛になります。

このように、栄養が偏った食事は髪のトラブルにつながりますから、食事は1日3回きちんと摂るのはもちろんのこと、外食や栄養価が低いレトルト食品をなるべく避けるといった食生活の改善が必要です。
また抜け毛対策に必須の食べ物を食事メニューに加えることも不可欠なので、ここで必要な栄養素を押さえておきましょう。
本記事では、美しい髪を保つために必要な5つの栄養素と食べ物について解説します。

 

1. たんぱく質

健康的な髪の毛の成長に必要な栄養素は多岐にわたりますが、その中でも重要な成分として挙げられるのは、主成分であるケラチンというたんぱく質です。
たんぱく質は肉や魚、卵や牛乳などの乳製品といった食べ物に多く含まれていますので、抜け毛対策の基本として毎日必ず摂るようにしましょう。

牛乳を飲む男性

2. 亜鉛

牡蛎(カキ)や豚レバー牛肉の赤身といった食べ物に多く含まれる亜鉛は、たんぱく質の働きをサポートするのに不可欠な食べ物です。
たんぱく質の摂取だけでは抜け毛対策は不十分なので、必ず亜鉛が含まれた食べ物も摂るようにしてください。

3. ビタミン群

体の機能を正常に保つ働きがあるビタミン群は、髪の毛だけでなく頭皮の健康維持にも威力を発揮します。
下記が、抜け毛対策はもちろんのこと、美しい髪に必要なビタミン群とその栄養素を多く含む食べ物ですので、食事メニューを考える時の参考にしてください。

・ビタミンA・・・頭皮の新陳代謝を促す、皮脂腺や汗腺の働きを守って頭皮の乾燥を防ぐ(卵黄、レバー、ニンニク、モロヘイヤ)
・ビタミンB群・・・皮脂の過剰分泌を防ぐ(豚肉、レバー、魚貝類)
・ビタミンC・・・髪のつややハリを生み出すコラーゲンの生成をサポート(柑橘類、パプリカ、キウイ)
・ビタミンE・・・血流をよくして食べ物の栄養素を頭皮に届ける(卵、オリーブオイル、アボカド、大豆)

4. 鉄分

毛母細胞の正常活動には、栄養素や酸素を運ぶ鉄分も必要です。
とくに女性は鉄分不足で貧血の状態に陥っている方が多いので、レバーや干しブドウ、プルーンなどから鉄分をしっかり摂るようにしましょう。
ちなみに鉄分を手軽に摂取できるサプリを利用している女性も多いですが、過剰摂取は肝機能異常などを招くリスクが高まりますので、要注意です。

 

5. 大豆イソフラボン

女性は年齢を重ねるとともに女性ホルモンの分泌量が減少し、頭皮が乾燥して血行不良の状態になり、抜ける髪の量が増えて薄毛になる傾向にあります。
このホルモンの代わりになるのが、豆腐や豆乳、味噌などの大豆製品に含まれているイソフラボンという栄養素です。
イソフラボンには女性ホルモンに似た作用がありますし、新陳代謝を高める働きもありますので、こちらも食べ物から積極的に摂って抜け毛対策を徹底してください。

仕事や家事に追われた忙しい生活を送っていると、食生活が乱れて栄養が偏りがちになりますね。
しかし抜け毛や薄毛が進行してから対応するとなると、元の状態に戻すまでに時間がかかります。
髪の健康は食事が基盤になっていることを忘れず、本記事で挙げた食品を3度の食事に取り入れるようにしてくださいね。

美容皮膚科医

医師

山下 真理子 先生

美しい肌を保つためには、質の高い睡眠が不可欠です。
良質な眠りは成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバー(肌代謝)を活発化してくれます。また、睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンがきちんと分泌されることで、
肌の老化を遅らせる抗酸化作用も期待できます。健やかで若々しい肌の輝きを保つためにも、適切な寝具を選び、睡眠環境の向上を心がけましょう。

京都府立医科大学卒業後、医師に。現在は関西にて美容医療に携わりながら美容や予防医学の講演活動などを行っている。医療教育にも従事し、総合的な美容医療の啓もう活動に努める。自身の不妊治療経験から、生理改善アドバイザーとして食育などのアドバイスも行う。

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