マイクロソフト社の創始者であるビル・ゲイツ氏も実践していることで世に広まった瞑想は、心身の健康維持や精神のコントロールなどにおいて、さまざまな効果を発揮します。
本記事では生活の質向上につながる瞑想のやり方を、初心者の方でも簡単に理解できるように解説していきます。
瞑想の魅力を再認識するとともに、自分らしく生きる術を見つける方法として実践してみてください。
瞑想とマインドフルネスの違いとは?
私たちは体の疲れを感じたら休息を取るように、毎日フル活動を続けている脳も休ませる必要があります。
脳の疲労がたまり続けたら考えがまとまらなくなりますし、間違った選択をする頻度も高まるのです。
脳が疲れたら、邪念を振り払うのも簡単ではなくなりますよね?
このような状態から脳を解放し、”心を無にする”のが瞑想です。
脳の疲れがたまればたまるほど私たちはマイナスの感情がたまっていきますが、瞑想では自分自身に意識を向けるというやり方で、脳を休息に導いていきます。
これに対して、瞑想と混同されることが多い「マインドフルネス」は、過去や未来にとらわれず「今」に集中し、自分の考えなどをあるがままに受け入れることを指すんです。
たとえばコーヒーを飲む時は今感じている香りに集中する、といった具合にマインドフルネスを実践します。
『瞑想』とは頭に浮かぶ考えを排除して脳の休息に専念すること、『マインドフルネス』とは過去にとらわれず今にフォーカスして集中力を高めること、と覚えておきましょう。
今日から簡単にできる瞑想のやり方
瞑想のやり方の基本は、心を無にすることとお話ししましたが、具体的なやり方を解説しましょう。心を無にしようと思っても、いろんな感情がわいてきますし、ネガティブな考えに傾くこともありますよね。
そこで瞑想の第一歩として行なうのが、呼吸に集中することです。
最初は簡単な瞑想として、座ってリラックスした状態で1分間、鼻から息を吸って倍の時間をかけて口から吐き出すといったやり方で、呼吸を3~4回繰り返してみてください。
意識は無理に”無”にしようとはせず、体内に取り込まれて吐き出される空気や、お腹の動きに集中してみましょう。
呼吸の時にお腹に手を当てておくと、呼吸への集中が簡単にできます。
簡単な瞑想に慣れてきたら、時間を10分、15分と段階的に長くしていきます。
瞑想に決まった時間はなく、朝は10分、夜に15分でも問題ありませんし、15分以上瞑想してもかまいません。
ただし、瞑想の時間を長くしたからといって、効果が高まることはないという点に注意してください。
このような簡単なやり方で瞑想を続ければ、理性をコントロールして感情のバランスをとる、脳の前頭前皮質が活性化します。
論文による報告では、具体的な効果は早い方で数日、遅い人でも2か月で実感できるとあります。
ぜひ今日から試してみてはいかがでしょうか?